検索窓
今日:23 hit、昨日:21 hit、合計:85,258 hit

黒尾鉄朗【距離感】 ページ16

side黒尾








「おーっす」



「はよー」



「おはよう衛輔」









朝、いつも通りの登校。



幼馴染の研磨とAの三人で行くのが当たり前。



2年で教室の棟が違う研磨とは昇降口で別れ、そっからはAと二人きり。





この時間が、すげー幸せ。




いや別に研磨がいるのが嫌って訳じゃねーよ?


三人の時も楽しいしな。



けど、やっぱ好きなやつと二人って何かドキドキしねぇ?






…………………誰に言い訳してんだ俺。







気を取り戻して、と。



教室に着いた俺らは夜久やクラスメートに挨拶すると席に着く。


席は前後。俺の隣に夜久。




気持ちを隠しきれてねぇ俺に皆気付いていて、謎に先生まで協力して良い席を用意してくれた。









「A、宿題見せてくんね?」



「もーまた?ちょっとは自分でやりなよー」



「わりーわりー。肩マッサージしてやるから」



「……しょーがないなぁ」








ぶーぶー文句を言いながらも貸してくれるのがすっげぇ優しくて好き。



もちろん宿題忘れてるのなんてわざとだ。



それに、自慢じゃねぇけどそこそこ頭はいい。



借りなくても普通に問題は解ける。




…けど。





いつからか頻繁に頼むようになった俺にAがマッサージを求めるようになって、更に俺の宿題をする気が無くなった。



だって触れられるんだぜ?



こんな手逃すかよ。






そんな俺の考えなど知らないAはノートを俺に貸した後女友達の方へ駆けていく。









「………黒尾、分かりやすすぎな」



「うっせ」



「言っとくけど、合意の上じゃなくてAに変な事したら蹴り入れるから」



「やっくん暴力禁止」



「保護者として当たり前だ」



「いつの間に俺の母さんになったんだよ」



「何で父さんじゃねーんだよ」









ガンッと椅子を蹴るやっくん。



痛いから。




君の小柄な体のどこにそんなパワーあるの。




冗談でそう言うとマジ蹴りくらった。






小柄は禁句だったっけ…









.

2→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (54 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
117人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

モブ(プロフ) - お話、読ませていただきました!素敵でした…!とても読みやすかったです!読んでいて、何だかリラックスできました! (2018年5月8日 23時) (レス) id: 4db952b4d6 (このIDを非表示/違反報告)
月神 琉夏 - かっぱの子さん» ありがとございます!読ませていただきました!キュンキュンしてました!ありがとうございます!! (2018年3月20日 23時) (レス) id: d275e2e01f (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 月神 琉夏さん» 了解です!(`_´)ゞ少しお時間頂いてもよろしいですか…? (2018年3月11日 18時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
月神 琉夏 - コメント失礼します!夜久さん、研磨、赤葦ヤバかったです!あのリクでノヤっさんお願いしてもいいですか? (2018年3月9日 21時) (レス) id: d275e2e01f (このIDを非表示/違反報告)
あやな(プロフ) - かっぱの子さん» 夜久さんやばかったです!!夜久さんならではのお話でしたね笑 (2018年3月5日 12時) (レス) id: 5f1fd78d5a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年1月5日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。