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side治
分かりやすくツムが俺を睨んでくる。
けどそれも知らんふりで更にAとの距離を縮め話続ける俺。
悪いけどAだけは譲らへん。
そんな思いを込めてふ、とバレないように笑った。
___________________________.......
全ての片付けが終わると俺達はソファーへと座りくつろいだ。
テレビにはAが見たいと言ってた恋愛もんの映画が流れている。
けど俺もツムもそんなのよりAにもっと構って貰いたくて、俺は肩へ、ツムは膝の上へ頭を乗せた。
至近距離になった事で香るAの香り。
鼻をくすぐり、変な気持ちにさせてくる。
チラッとツムを見ると、頭こそ彼女の膝に乗せているものの意外とテレビに顔を向けていた。
だから…………
チュッ..
「っ⁉///」
「しーっ、ツムにバレるで?」
「ぇ、ん!///」
ツムと同じようにテレビに向けていた顔をこっちへ向かせると、キスをする。
驚き固まるA。
そんな彼女に意地悪く笑うと、なるべく声は出させんように口付けを繰り返した。
すると…
「ふ、ぁ⁉///」ビクッ
「?」
「………バレてないとでも思った?抜けがけとか許さへんで、サム」
「……………」
少し怒り気味の声色。
いつのまにか彼女の太ももに舌を這わし、ペロペロと舐めている。
俺がキスした時よりも甘い声を出したAに、黒い感情が渦巻いた。
「…離してや、ツム」
「こっちの台詞やし。サムには渡さへんって言ったやろ?」
「それこそこっちの台詞や」
「「…………」」
睨み合う二人。
そんな俺達の間に挟まれている彼女は訳がわからないというように首を傾げ、とりあえず俺達から逃げ出そうとしていた。
それを二人で止めて、また睨み合う。
「…えーよ、こうなったら直接対決や」
「勝敗は?」
「そんなもん、Aがイイって言った方に決まってるやろ」
「ふーん。ま、負けへんけど。なぁA?」
「何言ってんの?Aは俺を求めるようなるから」
「ぇ、ぁ…二人共…?」
「「俺を選ぶやんな?A...?」」
絶対、ツムには渡さへん。
長年の想いをぶつけるように、二人でAを奪い合う。
_____________さぁ、どっちを選ぶ?
もちろん、俺やんな………?
______fin______
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モブ(プロフ) - お話、読ませていただきました!素敵でした…!とても読みやすかったです!読んでいて、何だかリラックスできました! (2018年5月8日 23時) (レス) id: 4db952b4d6 (このIDを非表示/違反報告)
月神 琉夏 - かっぱの子さん» ありがとございます!読ませていただきました!キュンキュンしてました!ありがとうございます!! (2018年3月20日 23時) (レス) id: d275e2e01f (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 月神 琉夏さん» 了解です!(`_´)ゞ少しお時間頂いてもよろしいですか…? (2018年3月11日 18時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
月神 琉夏 - コメント失礼します!夜久さん、研磨、赤葦ヤバかったです!あのリクでノヤっさんお願いしてもいいですか? (2018年3月9日 21時) (レス) id: d275e2e01f (このIDを非表示/違反報告)
あやな(プロフ) - かっぱの子さん» 夜久さんやばかったです!!夜久さんならではのお話でしたね笑 (2018年3月5日 12時) (レス) id: 5f1fd78d5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年1月5日 22時