2 ページ11
side貴方
練習が再開して、一通りマネ業を終えた私達は少しお喋りする。
「でさー、やっぱり名前で呼ばれるといつもと全然違うっていうか…」
「かおり可愛い〜」
「恋する乙女だね」
「か、からかってるでしょあんた達！///」
最近好きな人が出来たかおり。
席も隣で凄く仲が良いらしく、この間急に名前で呼ばれたそうだ。
心の底から嬉しそうな笑顔で話すかおりは凄く可愛い。
そんな時、また休憩に入り木兎達がこっちへ来た。
「なにー、何の話してんの？」
「好きな人に名前で呼ばれたら嬉しいねーって話〜」
「へー。……かおり？」
「あんた聞いてた？"好きな人"って言ったんだけど」
「そんなマジで怒んなくていいだろ‼」
わーんと泣き真似をする木葉を冷たい目で見るかおり。
木兎も同じ事をしようとしてたのか隣で「言わなくてよかった…」とぼそり呟いていた。
すると急にはっとした皆がぐりんっと私の方を向く。
…………え、何。ちょっと怖い…
「ど、どしたの…？」
「A、赤葦の事名前で呼んであげなよ」
「…ちょ、皆さん何言ってるんですか…⁉///」
「かおりおかしい。さっき自分で"好きな人"って言ったんだよ。私まで赤葦に冷たい目されるじゃん」
「それなら大丈夫だ！な、あかーし‼」
「っぼ、木兎さんは黙ってて下さい‼///」
「ほらほらA。細かい事は気にしないで言ったげなよ〜」
「え、えぇ…」
別に名前で呼ぶぐらいいいんだけど…
だ、大丈夫なの？
赤葦に気、悪くされたら困るし…
チラッと皆を見れば「いけ！」と合図してくる。
…これはやらないと駄目なやつだな。
赤葦ごめんね。
心の中で彼に謝ると、遠慮がちに彼の名前を呼ぶ。
「………け、京治…？」
「…………ｯ!!////」
「え、わ…何…⁉」
「練習始まるまでには戻ってこいよーーー!!!」ﾆﾔﾆﾔ
皆はさも彼の行動が分かってたみたいにひらひらと手を振って見送る。
赤葦は私の腕を掴みずんずんと歩くと、体育館裏まで来た。
そして_________
「⁉///」
ぎゅぅ…と優しく抱きしめられる。
な、何で……？
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 117人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モブ(プロフ) - お話、読ませていただきました！素敵でした…！とても読みやすかったです！読んでいて、何だかリラックスできました！ (2018年5月8日 23時) (
レス) id: 4db952b4d6 (このIDを非表示/違反報告)
月神 琉夏 - かっぱの子さん» ありがとございます！読ませていただきました！キュンキュンしてました！ありがとうございます！！ (2018年3月20日 23時) (レス) id: d275e2e01f (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 月神 琉夏さん» 了解です！(｀_´)ゞ少しお時間頂いてもよろしいですか…？ (2018年3月11日 18時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
月神 琉夏 - コメント失礼します！夜久さん、研磨、赤葦ヤバかったです！あのリクでノヤっさんお願いしてもいいですか？ (2018年3月9日 21時) (レス) id: d275e2e01f (このIDを非表示/違反報告)
あやな(プロフ) - かっぱの子さん» 夜久さんやばかったです！！夜久さんならではのお話でしたね笑 (2018年3月5日 12時) (レス) id: 5f1fd78d5a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かっぱの子
| 作成日時：2018年1月5日 22時
