クリスマス短編集

銀魂編(1) ページ37

No side








12月25日、クリスマス。



山奥のある温泉旅館に彼等は集合していた。



万事屋、真選組の三人とお妙、九兵衛。


更にA、桂、高杉、神威の計12名。




普段は絶対に揃う事のなさそうなメンバー。



…が、お妙が福引で当てた旅行券を大勢で楽しく過ごしたいといいこのメンバーが集まった。



部屋割りはもちろん女子部屋と男子部屋。



…………な訳がなく、面白さを求めるお妙は全て今回の旅行はくじ引きで決める事にした。



部屋は三人で一部屋。


食事等は全て大部屋でする為、部屋に戻るのはほぼ寝る時のみ。


けどそれが、集まった男達にとっては一番重要な事だった。







「ま、部屋割りは後ですね。先に名物のお風呂に行きましょう」






パンッと手を叩いてにっこり笑うお妙。



その笑顔にも何か色々含みがある気がしてならないメンバー。


不安を抱えながらもそれぞれ脱衣所へと入り、風呂へと足を踏み入れる。





______そこで、彼女の笑みの意味に気付く彼等。







「「「「なっ⁉」」」」







扉を開け外へ出れば、お互いの姿があった。



つまりここは、混浴温泉という事。


中には知っていたメンバーもいて、敢えて何も言わなかった人もいた。







「うふふ。折角なんだから楽しまなくちゃね」





そう言って主に男性陣とAに視線を向けるお妙。



実は彼女以外の女性陣にはこの事は伝えてあった。



始めこそ混浴、という事に嫌な顔をした神楽と九兵衛だったがAを応援する為協力する事に。








「ここには個室の露店風呂があるらしいから、そこでさっき決めたペアで過ごす事にしましょう。30分で次の人へ交代、いいですか？」






二人ずつの6組に分かれさせられた彼等。



長々と風呂に入る事は出来ない為、一緒に入るのは時間差で二人となった。







そして、Aと一緒に入る事になったのは______








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