クリスマス短編集

(2) ページ28

sideそらる








そら「A」



「あ、そらるさん」



そ「隣いい？」



「はい、どうぞ」



うら「俺もい？」



「はい！」









どうぞ、とソファーの一番端に避けようとしたのを遮って俺とうらたくんの間に座らせる。



きょとんとしてるAだけど説明する気は俺達には無し。



暗黙の了解で、半分こ、という訳だ。








そら「お前って意外と酒強いんだな」



うら「あ、俺も思った。ずっと飲んでるなーって」



「あんまりアルコールが高いのは飲めないんですけどね。普通ぐらいのだったら割と大丈夫です」



うら「酔ったことある？」



「えと…1度だけ」



そら「へぇ、酔ったらどんな感じになんの？」








予想だと、笑い上戸になりそうだな。



イメージ的に、荒れるって事は無さそう。









「それが…酔ってる時は記憶が無くて。その場にいた友達から後で聞くと、もう2度と高い度数のは飲まないでくれと頼まれたんです」



うら「2度とってw一体どんな風なるの？」



「その友達が言うには、その…ちょっと大胆？になるみたいで」



「「！」」



「…え、なんで少し嬉しそうなんですか…？」



そら「いい情報知れた」



うら「………そらるさんしちゃ駄目ですよ」



そら「そっくりそのままうらたくんに返す」








意味深に笑ったの、見逃さなかったからな。



お互いAに見られないようバチッと睨み合う。




そんな時……………………








「プレゼント交換するでーーーー‼」






坂田の大きな声が響き、俺たちは視線を逸らした。







.

(3)→←歌い手さん編(1)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す