クリスマス短編集

坂田銀時編(1) ページ14

side貴方







_________12月25日、クリスマス








「ありがとうアルA‼」



「ずっと大切にします！」



「ありがとねAちゃん」







妙ちゃんの家でクリスマスパーティーをしていた私達。



クリスマスプレゼントとして神楽に大量の酢昆布、新八君には眼鏡ケース、銀時にはいちご牛乳、妙ちゃんには髪飾りを渡した。



そして今日は妙ちゃんの家にお泊まりする！と神楽が言ったので、三人は私と銀時が帰るのを玄関まで見送りに来てくれている。








「銀さんくれぐれも送り狼にならないで下さいね？」



「な、なるかよバーカッ‼」



「めっちゃどもってますけど」



「あ、そうだ銀ちゃん！机に私と新八からのプレゼント置いてるネ。ありがたく思うアル」



「あ？珍しいことあんだな」









ま、あんがとよと頭をポリポリ掻きながら言う銀時。


嬉しいんだろうな、隠してるつもりかもしれないけど、頰緩んでる。




微笑ましい光景を見て笑う私と妙ちゃん。




その時ふと思いついたように妙ちゃんは私を後ろに向かせた。







「？どうしたの？」



「ふふ、ちょっとね。…これでよし」



「？」






キュ、と私の帯を締め直した妙ちゃんに首をかしげる。


緩んでたのかな？








「そろそろ行くか？A」



「うん、そうだね。妙ちゃん新八君、お邪魔しました」



「また遊びに来てね」



「神楽頼んだ」



「はい！」









ばいばいと手を振り私達は家を出る。



外に出ると雪がちらちら降っていた。








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