クリスマス短編集

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side貴方








「全くもう、赤井さんは…！」






ぶつぶつ文句を言いながら湯船に浸かる私。



赤井さんのドS具合はハンパじゃない。



私みたいにすぐ顔に出てしまう人だと余計彼を楽しめてしまうんだろう。



分かってる、分かってるけどでも顔に出ちゃうんだもん…！





特に赤井さんは、何だろ…その、さっ触ったりとかキスしたりとかそういうのでいじってくるから余計恥ずかしい。



耐性ないって何度も言ってるのに…。







はぁ、とため息を吐いてとりあえずさっきの言葉は忘れた振りをしておこうと思いお風呂から出る。



スウェットに着替えてお風呂場から出れば、すぐ側の壁に寄りかかって彼が待っていた。









「っえ、ど…どうしましたか？」



「待っていたに決まっているだろう。ほら、行くぞ」



「きゃ！行くってどこへ⁉」



「何度も言わせるな。そろそろ自分で理解してくれないか？」



「え…っ？」



「…それとも、言われる方が興奮するのか？」



「……っ///あ、赤井さんの馬鹿…‼//」









何ですぐそうやって変な考えにいくの…！




キッ、て睨むけど知らん顔され、あっという間に二階の寝室に連れて行かれる。




そしてベッドに寝かされたかと思うと…








「え…？」









自分も横になり、天井を仰ぐように上を向いた。



何故か私は腕枕をしてもらっているけど。








「赤井さん…？」



「期待したか？それは後でするから、先にこっちだ」



「なっ何も期待なんてしてません‼///」



「そうか。にしては、随分と拍子抜けした顔をしていたが」








まぁいい、と言ってどこかからリモコンを取り出し何かを操作した彼。




何をしてるのか不思議に思い首を傾げていると…








「…っわぁ、綺麗…！」









突然暗くなった部屋に、満天の星空が映し出された。






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