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4.懐柔 ページ6

「「は?」」

刀剣達と見習いの乾いた声が出た。だが、五虎退のその一声と共に粟田口の短刀、小夜左文字が手を挙げた。ああ…見習いさんは短刀に手を出すほど汚くなってなかった…。

『今手を挙げた者は立ってよし。ほら、こっちににおいで?』

私は短刀達に立つ事を許可すると、抱きついてくれるように腕を挙げる。

「あ、あ"るじざま"〜」
「主ぃぃぃぃ…」

短刀達はワッと私に抱きついてくれた。
五虎退などは泣くのを我慢していたのか顔がぐしゃぐしゃになっていた。

『泣かないで?せっかくのかっこいい顔がぐしゃぐしゃになっているじゃないか。擦ってはダメだ。ほら、このはn「待ってくださいッ」』

泣いている子の顔を拭いてあげようとする私を誰かが遮った。勿論、この様な事を一番許さないとしている人物だ。見習いさん側についている残された兄弟だった。

「貴方達は誑かされているのです!ほら戻って来てください。いつ、貴様が私の弟達を誑かしたのかしらないが、貴様の見習い…いや主様に働いた行為を弟達が知ったらどうなるだろうな」

「お小夜、目を覚ましてください。あの審神者は見習いの優秀な実績に嫉妬するなどの下劣で理不尽な理由でお小夜達の見えない裏で見習いを傷つけていたのですよ…。」

その言葉を聞いて、短刀達が私に疑惑の目を向ける。私は首をかしげるだけで何も言わなかった。
それは本当のことを言われ何も言えないわけでなく、全く身に覚えがないだけだった。短刀達は私から少し離れ、見習いさんと私の中間に移動した。
しかし、五虎退だけは離れなかった。

「しょ、証拠はあるのですか?」

五虎退は見習いを睨めつけそう言った。
粟田口長兄は悲しい顔をして、見習いに言った。

「申し訳ありませんが、私の弟達のために傷を見せてくれないでしょうか?」

見習いさんは自信満々にさあ、見てくださいとショーを繰り広げる……いや、誇張しすぎか、傷を見せた。五虎退を抜いた短刀達は震えて、私を見た。

「た、大将、違うよな?こんなことしないよな大将は?……………なんとか言えよッ⁈」

厚が無言のわたしに涙目になりながら声を荒げる。
どうしたものかと、今からすることを考えながら、私に抱きついている五虎退を見た。五虎退は、他の短刀のように私を疑惑の目で見つめているわけでなく、ニヤリと顔を歪ませていた。

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あに芋 - 五虎退かわいい!!あとめっちゃ面白いです!!続きが気になります・・・ (2020年3月13日 23時) (レス) id: d6f2ad8f63 (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - 活発な五虎ちゃんも可愛いです!! (2019年4月20日 14時) (レス) id: 680cc78f50 (このIDを非表示/違反報告)
キリンの妖精キリンロング - ひゃーっ!こんな五虎退君も良いですね!審神者になりたい…( ˘ω˘ ) (2019年4月17日 22時) (レス) id: 390c1ef0c5 (このIDを非表示/違反報告)
キラザクラ - すみませんてっぱってました。気にしないでください。 (2018年9月11日 7時) (レス) id: 4bb936cede (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - キラザクラさん» ?一寸何を云おうとしてるのか分からないです。 (2018年9月5日 14時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:午後のミル貝 | 作成日時:2018年8月17日 22時

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