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刀剣と見習いさんの視線が私に集まる。
なんだこれは?そんな言葉も出ずに私は今剣に手を引かれ岩融の隣に座る。
「あらあら、やっとご登場ね、審神者様」
無駄にねっとりとした口調で言ってくる。最初の頃とは大違いだ。
「主を待たせないでよ」
「そうだ、あるじに迷惑をかけるではない」
次々と私に降りかかる言葉。
「いいのよ皆、私のために怒らなくても、審神者様見たら分かるけど皆私が主になって欲しいんだって……だから、貴方は"用済み"」
見習いさんの言葉で見習いさん側にいた刀剣たちが私に襲いかかる。今剣と岩融が応戦しようとした瞬間、私の口が開いた。
『座りなさいッッ‼‼』
その言葉は広間に大きく響いた。そして、刀剣たちが次々に座る。これは言霊だ。
『皆落ち着いてよ、見習いさんも別にこの本丸を譲っても全然"気にしませんから。"』
私以外の見習いさんを含めた皆が目を開いて私を見た。何を驚いているのだろうか?私は不思議でたまらなかった。
「あ、あなた今まで一緒に過ごしてきた物を全て奪われるのよ?何が気にしませんからって意地張るのもやめなさいよ。本当は悔しくて涙が出そうでしょ?」
慌てて見習いが私に言った。ああ、そうか分かった。成る程ね。
『見習いさんは優しいなあ』
私は立ち上がって見習いさんを抱きしめて頭を撫でた。刀剣たちは何事かと刃を向けようとするが言霊のせいで座った状態から動けない。
見習いさんは必死に私の胸の中で抵抗するが私は離さない。
『そんなこと気にしてたんだね見習いさん。本当に気にしませんから私。この一カ月で刀剣達とまぐわうほど仲を深められる見習いさんならこの本丸を全て預けても大丈夫だと本当に思ってますから。それに私は刀剣たちの意見を尊重したいし……』
私がベラベラと喋っていると見習いさんは恥ずかしくなったのか私の顔を思い切り殴って私から離れた。
「綺麗事ばっかり並べないでよ!!本当は怒ってるんでしょう?!!……ねぇ?皆?この審神者に今まで溜まってきた事言ってあげなよ?!』
見習いさんが呼び掛けると皆が口々に言った。
その間私は半分聞き流しながら、殴られたことででた鼻血を拭いていた。
「主、大丈夫か?」「だいじょうぶですか?」
岩融と今剣は刀剣たちに呆れた目線を向けながらも、私を心配した。いつ愚痴が終わるのかと思ったときだった。
「ぼ、僕、主様についていきます」
五虎退だった。

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あに芋 - 五虎退かわいい!!あとめっちゃ面白いです!!続きが気になります・・・ (2020年3月13日 23時) (レス) id: d6f2ad8f63 (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - 活発な五虎ちゃんも可愛いです!! (2019年4月20日 14時) (レス) id: 680cc78f50 (このIDを非表示/違反報告)
キリンの妖精キリンロング - ひゃーっ!こんな五虎退君も良いですね!審神者になりたい…( ˘ω˘ ) (2019年4月17日 22時) (レス) id: 390c1ef0c5 (このIDを非表示/違反報告)
キラザクラ - すみませんてっぱってました。気にしないでください。 (2018年9月11日 7時) (レス) id: 4bb936cede (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - キラザクラさん» ?一寸何を云おうとしてるのか分からないです。 (2018年9月5日 14時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:午後のミル貝 | 作成日時:2018年8月17日 22時

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