【刀剣乱舞】気にしませんから。

1.気にしませんから ページ3

夏の暑さがジリジリと感じられる。
じっとりとした汗がこめかみから顎へ、そして雫となって落ちる。
この本丸の審神者「海豚」は書類を片付けていた。

「海豚様！政府から通達があります！」
となりからドロンと某忍者アニメの効果音をたてながらごんぎつ…こんのすけが現れる。
『なあに？』
暑さのせいか、普段からなのかだらけた声で応答する。
「見習い研修なんですが…わたくしは本当に心配ですぅ！最近は乗っ取り被害が増加していますし…今回が乗っとり目的だったとしたら……」
こんのすけは優しいなあ…いや、待て私の事で自信がないだけかもしれないな…。
『大丈夫だよ、そんな見習いだからってイコール乗っ取り目的とは限らないし、そんな事言ってると見習いさんのこと歓迎できないじゃないか」
こんのすけのほっぺたをうりゃうりゃといじくる。
大丈夫だよ………。
私にはこんのすけがいれば…。

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