doubt-72 ページ22
亜嵐side
昨日助けた女の子。
名前も知らないその女と俺は付き合うことにした。
だって向こうは俺が好きなんだから別にいいよね。
『って…何にこんな焦ってんだよ…』
蓮「亜嵐」
『っ…蓮花…』
大好きだった声、愛おしかった髪。
今は全てが憎々しい
蓮「2人で話すのは久しぶりね」
『なんのようだよ…』
蓮「謝りに来たの」
『はっ…?』
蓮「中学生の時、私が好きなのは亜嵐だった」
『今さら何言ってんだよ!
俺の気持ちなんて知らずに捨てたくせに!』
蓮「違う…あれはっ…!」
『何も違わねえよ!!
お前は…誰でも良かったんだろ?』
蓮「そんなことない!
亜嵐がよかったの!!」
あの時、俺を見捨てて行った目が
今は俺の事を見つめている。
まるで戻ってきてって言われてるみたいに。
『…んなわけねえだろ…。
違う男とヤリまくってたくせに』
蓮「あれは無理やり!」
『もういいよ!!』
蓮「っ…ひどい…私の話なんて…聞いてくれないの…?」
ハッと我に返って蓮花を見ると、
泣いている…
泣いてる顔さえも綺麗な彼女に手が伸びる
だめだ…触れちゃだめだろ…
なんでまだ俺の心の中にいんだよ…
蓮「亜嵐っ!」
『っ…!』
次の瞬間、俺の伸ばしていた手を蓮花が引っ張って自分に引き寄せた。
蓮花は俺の胸にしがみついている
蓮「やっぱり…亜嵐じゃなきゃダメなの!」
『…最近、玲於と付き合ってるって聞いたけど…』
蓮「あれは玲於が私に優しくしてくれるだけ…」
『……』
蓮「私が本当に好きなのは亜嵐…ずっと亜嵐だけ…」
思い出してしまいそうになる気持ちを
ぐっと堪えて、そっと蓮花を離す
『ごめん…俺、彼女いるから…』
蓮「えっ…」
『じゃあ…』
あぁ…そうか…。
俺はこれを言うためにあの子を…
階段をおりて下駄箱に向かう
○「亜嵐さん!」
『えっ…なんで…』
なんであの子が…
瞳「なんか、待っちゃいました…へへっ」
『っ…』
瞳「っ!//」
思わずその子を抱きしめた。
俺の心から蓮花を消すために。
蓮花とは違って、香水の匂いじゃない。
でもいい匂い…。
スーッと心が落ち着いていく。
『ごめん…君、名前は?』
瞳「か、川崎瞳です!//」
『瞳ね…帰ろっか』
瞳「は、はい!//」
ごめんね…瞳…
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まあさの(プロフ) - みょんさん» 感謝です泣 頑張ります!! (2019年7月10日 20時) (レス) id: 4564d0de60 (このIDを非表示/違反報告)
まあさの(プロフ) - ゆーしゃんさん» ありがとうございますっ!! (2019年7月10日 20時) (レス) id: 4564d0de60 (このIDを非表示/違反報告)
みょん - 更新がんばってください!応援してます! (2019年7月10日 18時) (レス) id: 7c797e369c (このIDを非表示/違反報告)
ゆーしゃん - すごい面白いです!更新頑張ってください!! (2019年6月30日 10時) (レス) id: 579758a02c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まあさの | 作成日時:2019年6月23日 17時