sound 51 ページ1
HS side
いつの日だったか。
HS「っ、」
聞き覚えのある音が聞こえた。
何かが無くなった音。
HS「迎えに行こう…」
この時から、何か嫌な予感はしていた。
誰かと似ていたから。
HS「っ、君は…っ」
JK「…誰？」
目の色を失った、彼女の弟だった。
HS「どうして君が…」
JK「…ヌナ…っ」
HS「っ！」
JK「ヌナ…ヌナ…」
この子の心の穴は、ヌナを失ったことだ。
HS「僕と一緒においで」
JK「…ヌナ…」
HS「うん…」
今この子の頭の中にはAのことしかなくて、それ以外のことはなにも見えてない。
それだけ彼女のことを愛していたんだ。
HS「…家族か…」
愛って人をこんな風にしてしまうんだな…
Aには言えなかった。
帰りたいと言われることが怖かった。
気づき始めている気持ちに、
なかなか返事もできなかった。
彼女が寝ている間に彼に会いに行って、世話をした。
その間も彼が発する言葉は、ヌナ。
この家族を引き離しているのは間違いなく自分だった。
HS「1週間待って」
こんなことなら、もっと早く君に気持ちを伝えて、
恋人として、君と沢山の思い出を作ればよかった。
「グク…」
JK「ヌナ…っ！」
楽しかったよ、ほんとに。
楽しかったんだ。僕は。
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manami(プロフ) - 鹿さん» えぇ、、ありがとうございます泣 (2023年4月7日 23時) (
レス) id: 4564d0de60 (このIDを非表示/違反報告)
鹿 - このお話今まで読んだ中で一番好きです！リアルタイムじゃなくて申し訳ないんですけど、ありがとうございます！！ (2023年4月6日 12時) (レス) @page48 id: dcf0035740 (このIDを非表示/違反報告)
manami(プロフ) - びぃんさん» 更新しなかった期間もあったのに読み続けていただいてほんとにありがとうございます泣 こちらこそ何倍も何倍もありがとうございます！！ (2021年9月13日 0時) (レス) id: 4564d0de60 (このIDを非表示/違反報告)
びぃん(プロフ) - わぁぁ…ずっとずっと読み続けてきましたが…本当大好きな作品です！！2人が無事くっついて、ナムさんもJKもちびちゃんたちもほんとに幸せそうで涙が……うう……主様ありがとうございます…！！ (2021年9月12日 13時) (レス) id: 57661bab90 (このIDを非表示/違反報告)
manami(プロフ) - 巫都さん» そ、そんな！自分の作品で涙を流してくれる人がいるなんて…っ！ありがとうございます！ (2021年8月26日 15時) (レス) id: 4564d0de60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まあさの
| 作成日時：2021年6月13日 1時
