Pied Piper

sound 47 ページ47

you side






JH「もう遅いよ…」






彼は私を後ろから抱きしめたまま、
そう言った




ドクン…ドクン…

と私の心臓が波打つ









JH「…ドキドキしてるね…」

「だ、だって、」

JH「僕もだよ」

「えっ…」

JH「よく聞いて、」









そっと耳を澄ます









JH「…好きだよ」

「っ！」









聞こえて来たのは、彼の心臓の鼓動ではなかった




思わず彼の方に向き合う









「…患者と恋はしないんじゃ…っ」

JH「うん、君は僕を忘れるからね」

「…私はあなたに辛い思いしてほしくない…っ」

JH「うん、でももう遅いよ」

「っ、」

JH「…僕の負けだよ、」

「っ…」









嬉しい気持ちの中で、

この恋が始まってしまったことに罪悪感を覚えた









「…いいんですか…っ…私で…」

JH「たとえこの恋が、君がここを去るまでだとしても、僕は君と恋がしたい」

「っ、ホープさん…っ」

JH「…おいで、抱きしめさせて」

「っ、」









私は彼の胸に飛び込んだ。

大丈夫。とゆう根拠のない自信を、
そっと胸に押し込んだ。









JH「さぁ、帰ろう」

「…はい、」









私達は、恋人になった。

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