Pied Piper

sound 46 ページ46

you side






NM「ほんとにありがとね、Aちゃん」

「いえいえ、私も幸せでした」






隣で眠るヨンジュンくん。


ヨンジュンくんは、ハナちゃんの話を一度もしなかった。




きっと、何かを感じてるんだと思う。








JH「帰ろうか、」

「はい、」

NM「また来てね！」

「はい！」








2人で並んで歩く。









「私、分かりました」

JH「え？」

「…あなたが私を好きにならない理由」









彼が立ち止まった。

私は彼の先を2、3歩歩いて、振り返る








「別れがあんなに辛いなんて、思わなかった」

JH「っ、」

「あんな辛い思い、私はあなたにしてほしくない」

JH「…」

「だから、絶対に私を好きにならないでください」








本当は、好きになって欲しい。
もっと私が努力して、彼を振り向かせたい。



でも…

私が彼の立場なら、きっと辛くて耐えられない









「まぁ、私を好きになるなんてありえないんですけどね笑 帰りましょうか！」









笑顔を向けて、彼に背を向ける









JH「…バレバレだよ」

「っ、」









風と共に聞こえて来た声。









JH「僕は君の心が見える」

「っ、」

JH「…嘘ついたってバレバレなんだよ」

「…嘘はついてません…」

JH「…ううん」









だんだんと彼の足音が近づいてくる








JH「…僕に好かれたくないの？」

「…はい、」

JH「嘘つき」

「嘘じゃな、」









一瞬で、彼の香りに包まれた。









JH「もう遅いよ…」









彼が私の耳につぶやいた

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