Pied Piper

sound 43 ページ43

you side






NM「来たね、」

JH「ハナは？」

NM「まだ寝てるよ」







ホープさんが、寝ているハナちゃんのところに行き、そっと抱き抱える







JH「じゃあ、始めようか」









私はただ、彼らについて行った。









「なに…ここ…」









辿り着いたのは、大きな白い鳥居









NM「ここから皆んな下の世界に戻るんだ」








ここをくぐれば…元の世界…







JH「Aは少し下がってて、」

「…はい」









私は少し後ろに下がった。









JH「ハナ、ハナ起きて」

HN「んん…ホープさん…？」

JH「うん、僕ハナにお願いがあるんだ」

HN「お願い？？」

JH「あの門をくぐった先にある場所で取ってきてほしいものがあるんだ」

HN「なあに？」

JH「…幸せ」

「…っ！」









泣いちゃダメ…泣いちゃダメなのに…








HN「Aちゃん？なんでないてるの？」

「何でもない…っ…なんでもないよ…」

HN「…Aちゃん！」

「っ！」









ハナちゃんが彼の手を降りてこっちに来てくれた








HN「これあげる！」

「これ…」

HN「ハナがひろったなかでいちばんきれいないしぃ！」







私はハナちゃんを強く強く抱きしめた。


絶対に忘れないように。








「っ…ありがとう」

HN「うん！」

「幸せ…ちゃんと取ってきてね！」

HN「うん！わかった！」









そして、彼女はまた彼の手に戻った









JH「じゃあハナ、頼んだよ」

HN「うん！ハナ、行ってくる！」

NM「…行ってらっしゃい！」









彼女は最後まで笑顔で、私達に手を振って
その鳥居をくぐった。

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