Pied Piper

sound 3 ページ3

you side







DY「あっ、ねぇ、パイドパイパーの噂知ってる？」









グクが持ってきてくれたお弁当を食べながら
ドヨンの話に耳を傾ける








JM「あ、俺知ってる」

TH「なに？パ、パイン？」

「パイドパイパー。笛吹き男の小説知らない？」

TH「え、なにそれしらなーい」

JM「赤い服に身を包んだ男が、街のために笛を吹いてネズミを退治したんだけど、村長がお金を払わなかったんだ、」

TH「それで？」

JM「その村の子供はみんなその笛の音に連れていかれた」

TH「そ、それで…？」

JM「さぁ…行方は誰にも…」

「ただの小説でしょ、笑」

DY「それが違うの！今ソウルに来てるって噂だよ？
ほら、これ見て！」








ドヨンが見せてくれた画面には、
数々の投稿






"さっきそこに赤い服いた…！"

"写真撮ろうとすると居なくなってるのなんで〜！"

"顔見えなかったけど雰囲気がもうイケメン！"









JM「その姿を見た人は多いのに、誰も写真に撮れないんだよな〜」

DY「それも謎だよね」

TH「でも女子高生狙うなんて、ただの変なおじさんじゃん」

DY「それが、超イケメンって噂なの。
あぁ〜私も連れ去られたい！」

JM「ドヨンは無理だよ」

DY「何でよ！」

JM「充実してんじゃん」

DY「充実してちゃ連れていかれないの？」

JM「パイドパイパーが連れていくのは、性別も容姿も歳も関係ない」









JM「心に穴が空いてる子だよ」

sound 4→←sound 2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す