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#110 ページ10

you side





桜「家族…?
あの、誰だか知りませんけど、この子に家族はいません」




私の髪を掴んだまま、グラグラと揺らす





桜「この子は、家族からの愛も受けられず、周りからの同情で生きてきた可哀想な人なんです」

「っ…やめ…て…」

桜「その同情に漬け込んで、男を取っかえ引っ変え。ほんっと嫌な女」

「ちが…」

桜「もしこの子に同情して、家族って言ってるなら、やめた方がいいですよ?同情する価値もない」

「っ、」





彼の顔は見えない。

でも亜嵐さんの感情を理解するのには、
声だけで十分だった





亜「その汚い手を離してもらえる?」

「っ、」

桜「…は?」

亜「僕達の物に、触らないでくれるかな」

桜「何言って…っ」

亜「まだ…分からない?」

桜「っ…」





桜さんが私の頭から手を離した。

すぐに前を見上げると、

そこには、月のように静かに微笑んでいるのに、目はひとつも笑っていない亜嵐さんがいた





亜「A、おいで」

「っ…」




引力に引かれるように、
私は亜嵐さんの腕の中に飛び込む

安心する…呼吸が落ち着いていく





桜「呆れた…樹くんのこともそうやって落としたのね!ほんっと醜い女」

亜「黙っててくれないかな」

桜「っ、」

亜「A、携帯を店に忘れてない?」

「え?……あっ…ほんとだ…でもなんで知って…」

亜「取りに行っておいで」

「でもっ、」

亜「大丈夫」

「っ、//」





亜嵐さんは私のおでこにキスを落とした





亜「君のことは、僕が守るから」

「…はい…」






私は彼の言葉に安心して、背を向けた









亜「さぁ…どうしようか…」

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ゆりか(プロフ) - ドロドロ楽しみにしてます^ ^ (2020年11月22日 3時) (レス) id: ce3588ab80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まあさの | 作成日時:2020年11月21日 23時

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