You are mine 3 (ページ13)

今日:3 hit、昨日:9 hit、合計:41,910 hit

#113 ページ13

you side

樹「…教えてくれない？」

「え？」

樹「Aの、今の家の事」

「…」

樹「知りたい」

「…分かった」

私は、今の家のことを樹に話した。

家族が6人いて、全員男であること。

その人達は私を愛してくれるとゆうこと。
その方法も、全てを話した。

樹「っ…そんな…」

「…樹は間違ってるって言うけど…私はこの愛しか知らないの…」

樹「っ…」

「私は…彼らを求めるようなだらしない子だから…誰も愛してくれない。でも彼らはそんな私を愛してくれる」

樹「A…」

「彼らしか…いないの」

樹「違うよ、A」

「っ、」

樹が私の手に自分の手を重ねる

樹「Aはだらしない子じゃない」

「っ、でも…」

樹「知らないだけだよ。本当の愛を」

「っ…本当の…愛？」

樹「本当の愛を知りたくない？」

「っ、」

樹「俺なら教えてあげられる」

「…樹…」

抱いてきたこの違和感の正体を、

樹なら教えてくれるのかな。

樹「俺と、一緒に行こう」

今、樹とどこかへ行ってしまえば、
私は……

本当の愛を知れる？

樹「A…好きだよ…」

「樹…」

樹「俺なら…他のやり方で愛してあげられる」

「…」

樹「俺と…行こう」

樹の顔が近づいてきて、唇が触れそうな時だった

ドクンッ

「っ…はぁ…はぁ…」

樹「っ、A！？」

「ごめん…樹…私…っ」

樹「A！？どうした…おい！A！」

○「やっと効いてきた」

樹「っ、お前…」

樹の驚いた顔を最後に、私の意識は無くなった。