You are mine (ページ9)

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#9 ページ9

you side

＊「何してんの」

低い声

壱「っ…兄さん…」

亜「壱馬、Aを離して？」

壱「…わーったよ」

壱馬さんは、白濱さんの言うことに素直に従った。

壱馬さんが出ていくのと同時に、白濱さんがこっちに来た

亜「大丈夫？」

彼はそう言って私を起こしてくれた

「…ありがとうございます」

亜「泣いたの？怖かった？」

「っ…少し…」

亜「…震えてる。おいで」

どうして彼の声は、こんなに優しいのだろう

白濱さんが肩を抱いて、自分の方に寄せる

亜「何されたの？」

「…」

亜「…ここ、触れた？」

白濱さんの人差し指が私の唇にあたる

コクッと頷くと、一瞬だけ白濱さんの目が曇った

亜「あいつ…」

「…白濱さん？」

亜「っ…亜○でいいよ」

白濱さんの親指が、そっと私の唇をなぞった

亜「ごめんね、」

「っ…」

亜「ここを嫌いにならないでほしい」

亜○さんの悲しそうな顔。

どうして、そんな切ない顔するの？
そんな顔されたら…

亜「いつか、きっとここを好きになるから」

「っ…」

亜「きっと、ここを好きになる」

なんの確信があるのだろう、
彼は力強くそう言った

亜「お風呂、今日は大きい方に入りな。
きっと気に入る」

「…はい」

ガチャっと亜○さんが出ていった

唇に残る感触

"追い出されたくないなら、俺らの言うこと聞くことやな"

私がここを追い出されたら…どこに行くのだろう

どこに…行けばいいのだろう

でも、ここにいたら…

「きっと、危ない」