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#47 ページ47

慎side

慎「あぁ…綺麗」

さっき撮ったAの写真を見返す

全部綺麗だ。

その姿を見てから、知ってから、
彼女の素の顔を
撮りたくて撮りたくて堪らなかった。

北「慎、ちょっといいっ……って何見てんの？」

慎「ちょっと！入る時はノックしてください！」

急に入ってきた北人さんは写真を見て
口を開く

慎「綺麗でしょ？」

北「お前っ…Aとシたの？」

慎「だって～トらずにわいられないでしょ～笑
こんなに綺麗なんだもん…」

俺は小さい時から、綺麗なものは撮らなきゃ満足できない。

北人さんは1番最初にとった、
景色の中のAの写真を手に取って
少し切なそうに見つめた

北人兄さんは優しすぎるんだよな～笑

だからいつまでもダメなんだ

慎「で？何を話に来たの？」

北「あぁ、玲於兄さんが明日部屋こいって」

慎「えぇ～、俺あそこ苦手」

北「なんでお前が嫌がるんだよ」

慎「え～だって～
明かりもない上に防音で何も聞こえないし？
あるのは大量のパソコンとベットだけだし？」

北人兄さんは、Aの写真を置いて
絶対行けよ～っと去って行った

玲於兄さんの部屋は俺も1回しか行ったことないけど、その1回でもう二度と行かない方がいいと思った。

花なんて無いのに、甘い香りがして、
その部屋に居続けると、そのうち頭がクラクラしてきて、男も女も関係なく

________兄さんに溺れそうになる