You are mine (ページ40)

今日:7 hit、昨日:32 hit、合計:39,649 hit

#40 ページ40

北人side

玲於兄さんに連れられて来たのは、兄さんの部屋

玲「お前さ、ちゃんと分かってるよな？」

北「…何を？」

玲「Aは、皆のものだ」

北「っ、」

うすうす気づき始めたこの気持ち

玲「自分だけの物にしたいとか思ってねえよな」

北「…」

玲「はぁ…亜○くんがなんて言うか…」

北「兄さんには分からないよ」

玲「は？」

あんな顔されたら。

あんなキスしちゃったら…

北「Aに違う人のキスマがついてるだけで、嫉妬で狂いそうになるんだ」

玲「…」

北「全部僕のならいいのにって…」

玲「北人…」

北「僕だって分かってる。
皆のものって。でも…っ、」

きっと、この気持ちがいつか爆発して、
Aのことをボロボロになるまで
愛してしまうだろう。

兄さんは、僕の肩に手を置いた

玲「お前の気持ちは分かった。
お前の好きにすればいい」

北「っ、兄さんっ」

玲「…きっとお前だけじゃないしな…」

北「え？」

玲「ただ、亜○くんがどう動くかは分からない」

北「っ、」

亜○兄さんのAに対する執着心は以上だ。

僕達がAを知ったのも
元はと言えば亜○兄さんがきっかけだった

玲「いつかは話し合うときが来るだろ。
けど今じゃない」

北「っ…分かってる」

玲「…ならいい」

北「兄さん、ありがとう」

玲「まあ、俺もいつそうなるかわかんねぇしな」

北「っ、」

玲「そうなった時は、ヨロシクナ」

北「っ、」

去っていった兄さん、

皆の目標だったAを、誰かひとりが独占するときは来るのだろうか。

もしそうなら、それが僕であればいいのに