You are mine (ページ36)

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#36 ページ36

you side

ｺﾝｺﾝｯ

壱「…おせぇ」

「す、すいません」

壱馬さんの部屋をノックすると
不機嫌そうな顔をして壱馬さんが出てきた

壱馬さんの部屋はグレーで統一されてて
落ち着いた感じだった

壱馬さんはベットに横になると、横に寝ろと言わんばかりにこっちを見てくる

そっと近づくと、急に手を引っ張られ
あっとゆうまに抱きしめられる

「あ、あの…」

壱「…あんた…北人の匂いがする…」

「っ…//」

壱馬さんに言われて、さっきの事がフラッシュバックする。

壱「あんたなんか顔赤い…」

「そ、それより、
この体制じゃないとダメですか…？」

壱「…顔見られると言いにくいんだよ」

「っ、」

そんな可愛いとこがあるのか…

壱「…俺、北人が言う通り喧嘩しかできない」

「っ…」

壱「俺、親の顔も知らないんだ。
気づいたら1人で、喧嘩ばっかしてた所を亜○兄さんが拾ってくれた」

私の知らない部分がどんどん分かっていく

壱「1度は誰かに愛されたい」

「壱馬さん…」

壱馬さんが私の胸に顔を埋める

壱「Aは…俺を愛してくれるよな？」

「っ…」

今にも消えそうな声。

そんな過去があったなんて。
きっとすごく寂しいんだ

壱「A…」

壱馬さんの顔が近づいてくる

"北『俺との約束守ってね』"

「あっ、」

ふと約束を思い出して、顔を背けてしまった

「ごめん…なさいっ…」

壱「Aも…俺を避けるの？」

悲しそうな顔をする壱馬さん

「っ、ちがっ」

壱「やっぱり…俺なんて誰も愛さねえよな…」

「違う…っ」

ふと時計を見る。

あっ…

壱「んっ！」

「っ……もう、今日は終わったので…」

壱「…意味わからん…」

壱馬さんは、深く深く私を求めた。

壱「っ、これ…誰の？」

「あっ…それは…」

壱「…北人？」

「…はい」

壱「っ…むかつく…」

「んあっ！//」

壱馬さんは、甘えるように、すがるように、
私を求めた。