You are mine (ページ3)

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#3 ページ3

you side

「ここは、どこ？」

亜「ここは僕達の家だよ」

「僕達…？」

亜「この家には僕の他に5人住んでる」

何か分からないけど、ここにいちゃダメな気がした。

「…私…帰ります」

彼は出ていこうとする私を止めない

ドアに手をかけた所でハッとした

「っ…どこに…帰ればいいの？」

頭に浮かんできたのは、私に怒鳴る母と、
見て見ぬふりをする父。

「っ…帰る場所なんてっ…ないっ…ｯ」

溢れ出てくる涙

亜「A」

後ろから聞こえてくる声

振り返ると、あの男が両手を広げてた

今思えば、この時にはもう既に
戻れなくなっていたのかもしれない

亜「ここにいなよ」

「っ…！」

亜「おいで」

私は引っ張られるように彼の元に歩いた

彼は私を抱きしめて、背中をさすってくれた

亜「いろいろ説明しないとだから、今からシャワーを浴びておいで」

「…ありがとうございます」

亜「うん、あがったらリビングへおいで」

私はシャワーを浴びて、全てを洗い流した

髪の毛についた土も、過去の記憶も、全て

彼が、部屋で笑ってるなんて知らずに

亜「あぁ、やっと君を僕のものにできる」