You are mine (ページ20)

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#20 ページ20

you side

私はいったい、何度寝るのだろう

目が覚めると、そこに亜○さんはいなくて、
代わりに右手に温もりを感じた

「ん？」

温もりの方に視線を向けると、
繋がれてる手

「…北人さん…」

ベットサイドの椅子に座って、綺麗な横顔で寝ている

いつからここにいてくれたんだろう…

北「んん…」

ゆっくり開く目

北「っ…A！？」

「…こんにちは？」

北「っ…よかった！」

「うわっ！」

北人さんが勢いよく抱きついてきた

あっ…いい匂い…

北人さんはギューッと私を抱きしめる

北「A全然帰ってこないし…帰ってきたと思ったら寝て起きないから…ｯ」

「北人さん…」

北「ほんとに、ほんとによかった…！」

どうして…

「どうして皆さんは、私にそこまでしてくださるんですか？」

北「え？」

「だって、ただ捨てられてただけの子なのに」

北「違うよ」

「え？」

北人さんは私の手を握ったまま、ベットに座った

北「…君はずっと前から僕達の特別」

「えっ…？」

北「壊れてた僕達を、君が直してくれたんだ」

「壊れてた？」

北「バラバラだった僕達家族が、初めて1つになれたのは、君がいたからなんだよ」

そんなこと、初めて聞いた…

亜○さんは何も言ってくれなかったから

北人さんが私の目をじっと見つめる

「っ…」

北「だからずっとここにいてね」

そう言って私の頬をなでる

あぁ

なんでこんなにこの人の手は気持ちいいんだろう