You are mine (ページ14)

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#14 ページ14

you side

ここに住み始めて1週間

ナ「ご飯何にしよっか～」

シ「俺、鍋がいい！」

ナ「買い出し行かなきゃじゃん！」

「あ、私、行きます」

私は買い物に出かけて、買い物をしてから
家に向かって帰る

「っ…」

最近、頭がクラクラすることがたまにある。

それに、夜になると息が苦しくなったり、
体がやけに熱くなったりする。

ナナさんは、きっとなんでもないよって言うけど、
日に日に増してきている

…ここに住み始めてからだな…

そう思って、また足を動かし始めた時だった

＊「こんなとこにいた」

「っ…！」

懐かしい甘い声。

風に乗って香ってきたあの香り。

持ってた袋が落ちる

彼の足元に転がっていくリンゴ

カズキさんに頼まれたもの

彼はゆっくりとそのリンゴを拾って、私の目の前に立つ

＊「久しぶりだね、A」

「あ、亜○…さん…」

亜「はい、リンゴ」

「どうして…ここに…」

亜「ずっと探してたんだよ？」

「なんで…」

亜「家族を探すことは当たり前でしょ？」

久しぶりの亜○さん

心做しか痩せてる気がした

亜「今、どこにいるの？」

「…シェアハウスしてます」

亜「誰と？」

「関係…ないですよね」

亜「その人達は信頼できるの？
Aも守ってくれるの？」

「っ…何言って…」

亜「Aを大事にできるの？
Aを裏切らない？」

彼の顔は、全てを分かってるみたいだった。

それに腹が立って

「はい。
あの人達は私を大事にしてくれます。
本当の家族みたいに」

亜「本当に？
Aが何を好きか、どんな人か、その人たちは知ってる？」

「っ、亜○さんこそ！
私と1日しか一緒にいないのに何がわかるんですか！」

亜「分かるよ」

「っ…」

彼の目は、真っ直ぐ私を捉えた

亜「君のことを、僕達家族は全部知ってる」

「っ…そうゆうとこが怖いんです！
どうして？私はあなた達のこと知らないのに、どうしてあなた達は私を知ってるの？」

亜○さんは、さらに近づいて
私の頬を撫でた

亜「…そのうち分かるよ」