You are mine (ページ13)

今日:15 hit、昨日:32 hit、合計:39,657 hit

#13 ページ13

you side

出てきたはいいものの、本当にどこに行こう。

＊「お姉さん、1人？」

「え？あぁ…」

声をかけてきた好青年。

＊「何も持ってないし…家出？」

「うーん、そんな感じです」

＊「行くとこ、ないの？」

「…自分で見つけるので」

＊「俺んとこ来なよ」

誰がホイホイ着いていくか…

＊「あぁちょっと待って！」

その青年が私の手を掴んた

＊「俺、何人かでシェアハウスしてんの。
女もいるからさ、来てみない？」

「シェア…ハウス？」

＊「そうそう！
みんなでお金出し合って一緒に住んでんの！」

「へぇ…」

＊「とりあえず、こっち！」

「あ、ちょっと…」

半強制的に手を引かれ、着いたのは
いい感じの木の家

＊「あがって！」

「えっ…」

そう言われて、その青年がドアを開けると

○「おかえりっ…え！？女？」

○「うっそ！まじ！？」

＊「おい！そんなんじゃねえよ！笑」

普通の家だった。

極、ごく普通の

＊「あ、そういえばまだ名前聞いてなかったね」

「あ、市原Aです」

タ「俺はタクミ！」

ナ「私はナナ！」

シ「俺シンヤ」

カ「僕はカズキ、よろしく、Aさん」

この家の皆さんは、なぜかみんな苗字は無くて、

でも、暖かく、優しかった

今日初めて会ったのに、
自分達の過去を話してくれて、
私の話も聞いてくれた

ナ「そんな家、出てきて正解！」

タ「家出てから今日までずっとウロウロしてたのか？」

「あ、いや…」

タクミさんの質問で、浮かぶ5人の顔

「一日だけ、違う家で…」

シ「その家も出てきたの？」

「あ、はい…」

カ「一日で！？」

ナ「まあまあ！あんた達、新人をいじめない！」

「ナナさん…」

ナ「まあ、不安だと思うけどさ！
ここにいればいいよ！気の済むまで！」

シ「おう！そうゆうことだ！」

カ「うん、一緒に暮らそう！」

「皆さん…ありがとうございます」

ここなら、普通に暮らせるかもしれない

そう思った