ただのマネージャーです

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奈「っ！！裕太くん！？」


裕「何してんの？」


男「誰？知り合い？」


奈「…」


裕「おい、なんか言えよ！」


男「ちょっと、僕の彼女に何言うんですか？」


裕「彼女…？」


奈「ちょっと、」


男「はい！2年の付き合ってる僕の彼女です！」


裕「2年…？」




俺と奈々は1年半




俺の方が…後かよ…笑




奈「裕太くん、違うの！」


裕「何が違うねん…もうなんも信じられへんわ」






すれ違う人がみんな俺達をチラ見していく


しゃーないか…笑 大声出したもんな笑





この場から逃げたい。
逃げたいのに、動けへん

足首は今になってズキズキしてきよるし、






誰か…助けてや









「裕太くん」


裕「っ…」





なんでおんねん…車で待っててって言うたのに




奈「誰？」


「マネージャーです。すいません。裕太くんはあなたみたいな人の相手してる時間ないので」


奈「何言ってんのよ！
裕太くん、こっち見て？」



奈々が俺の方による


大好きだった匂い




奈「ほんとにごめんなさい。私、この人とは別れる」


男「はっ！？おい！」


奈「黙って！だいたい、あんたなんにも買ってくれないじゃない！記念日だってただの手紙。ほんと呆れる」




そんな言い方やったら…まるで俺が…





「裕太くんをなんだと思ってんのよ…ﾎﾞｿ」


奈「は？」


「ふざけんな！！このクソ女！！」




ほんまにこいつは…






奈「クソ…女？私が？」


「そうよ！目の前のあんたに言ってんのよ、くそビッチ！手紙のよさもわからないなんて、ほんとに脳みそ空っぽね！」


奈「っ…うるさいんだよ！」


「っ…！」



奈々が手を振り上げた




奈「っ！裕太、くん…？」


「！！」




俺は奈々の手をとめた





裕「…奈々。こいつには手出さんといて」


奈「なんで？なんでかばうの？自分の彼女悪く言われてるのにむかつかないの？」


裕「俺に彼女なんておったっけ？」


奈「何言って…」


裕「奈々、俺な2年記念の時に手紙書こうと思っててん」


奈「え…」


裕「いらんもん渡さんで良かったわ。Aちゃん、帰ろか」


奈「ちょ、ちょっと待ってよ！」



奈々が俺の手をつかむ




奈「終わり…なの？」


裕「…」




泣きそうな声で俺に話す大事やった女

大切で大切で、俺の支えやった女


ここで戻ったら、また前の生活に戻れるんかなぁとかそんな考えもあった


でも…





裕「……荷物は、送るから」


奈「っ！」


裕「行こか」

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