ただのマネージャーです

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僕と彼女の出会い方は最悪


あれはMCの曲順を考えてる時の話



龍「NEXTは絶対やりたい」


亜「うーん…厳しいな」


玲「NEXTは入れるとこないしな…」


涼「そうっすね…」


龍「…ちょっと僕頭冷やしてくるわ」




僕がわがままなんは分かってる


でもNEXTだけはやりたいねん


ファンのみんなやメンバーや家族に自分の歌詞で伝えたい


なんで分かってくれへんのや…



「なんでそんなにNEXT歌いたいんですか？」




誰かと思ったら新しいマネさんやった

業務連絡以外で話すのは初めてかもしれん



龍「それ僕言う必要あります？」


「言わないから認められないんじゃないですか？」




なんやこいつ。腹立つな




龍「言わんでも分かる仲なんで」


「たぶんそれが間違ってますよ」


龍「なんなんですかさっきから。はっきり言うたらどうですか？」


「こっちのセリフです」



なんやねん。お前に何が分かんねん



「龍友くん、今1人で走ってる状態ですよ？気づいてますか？」



僕が1人で？意味わからん



「龍友くんが何を伝えたいのかみんな分かってないから龍友くんの考えを認められないんです」


龍「なんやねんそれ…」


「なんでNEXTを歌いたいのかちゃんと伝えてください。龍友くんが1人で考えて決めてもいいLIVEにはなりません」


龍「黙れよ。最近入ってきた奴に分かったようなこと言われたら、みんなの迷惑になるねん」


「っ、」





なんか見透かされてるような気がして、怒りをぶつけることしかできひんかった。




その日は泣きそうな顔を最後に、あいつの姿を見ることはなくて、リハもNEXT無しの方で進められた






翌日__





みんなが朝からリハをやる中、僕だけ仕事で午後から参加した



いつも通り曲順とかが書いてあるホワイトボードを確認すると




龍「え？なんで…」




曲の中にNEXTの文字があった




亜「龍友くんおつかれー」


龍「なんで入ってるん？歌われへん言うてたのに」


亜「あぁ、なんかマネさんが午前来たんだよ」


メ「言っちゃダメって言われてるのに笑」


龍「マネさん？」


隼「いやすごかったっすよ笑
急にバンッて入ってきてブンって頭下げて笑」



隼がモノマネしながら説明してる



裕「まじですごかったであれは笑
"お願いします！NEXTいれてください！"って笑」


メ「だから言っちゃダメだって笑」




なんで？なんでそんなことしてんねん…





亜「で？言うことあるんでしょ？」

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