158 ページ41
下着姿になった私をジロジロと眺める悟くんが気になって、思わず『な、なんですか?』と聞いてみた。
「綺麗すぎて見惚れてた。今からこの身体を抱けるんだな、って思ったらすごく興奮する。」
余りにもどストレートすぎる言葉に、胸を手で隠しながら、
『なっ…なっ!何言ってるんですか!』
と返すので精一杯だった。
「隠さないでよ、綺麗なんだから。」
私の手をそっと外しながら悟くんは私の胸をまじまじと見つめた。
「…可愛い下着だね。すぐ脱がしちゃうのもったいないな。」
『あんまり、見ないで…』
「可愛いなぁ、もう。」
そう言って悟くんは私に口付けた。
角度を変えて、何度も何度も繰り返す。
キスに意識を取られている間に背中に回った手に、ブラのホックを外されて、肩からはらりとブラの肩紐が落ちた。
「愛してるよ、A。Aの初めてを僕にちょうだい。」
『…優しくしてください。』
私がそう言うと悟くんはふわりとした笑顔を浮かべた。
「当然でしょ。なるべく痛くない様にするからね。」
そして、どちらともなくまたキスをした。
悟くんがゆっくりと体重をかけると同時に、私の身体はベッドに沈み込む。
カーテンの隙間から覗いた月明かりが、悟くんの顔をぼんやりと照らしている。
僅かな光の中でも、その目は確かに熱を孕んでいて、私を欲していると一目でわかった。
『…私も、愛してる。』
そう言うと悟くんの目は大きく見開いて、だけど次の瞬間にはもうさっきの熱を孕んだ目に戻っていた。
再び熱の籠った口付けを交わし、私たちの初めての夜は始まった。
ただただ、甘く、幸せな時間だった。
991人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユリ.(プロフ) - riyaさん» こんばんは!楽しみにお待ちいただいて、ありがとうございます(^^)実はまだ1行しか書いていないので、2話くらいかけたらパスワード外して公開しますね。もうしばらくお待ちください!! (2021年6月19日 23時) (レス) id: f91a1710c7 (このIDを非表示/違反報告)
riya(プロフ) - こんばんは。続編のパスワード教えて下さい。楽しみに待ってます (2021年6月19日 23時) (レス) id: 0599723b2d (このIDを非表示/違反報告)
ユリ.(プロフ) - あぷるさん» ありがとうございます!あぷるさんの心の支えの一部にでもなれたなら、とても光栄です!!そうなんです…切ない系の恋が大好きすぎて、何度もすれ違わせてしまいました。そして続編でも…すれ違う予定です。(笑)!優しいお言葉もありがとうございます☆ (2021年6月16日 21時) (レス) id: f91a1710c7 (このIDを非表示/違反報告)
あぷる - 完結本当におめでとうございます。最近の心の支えだったといっても過言ではないです!笑 すれ違いを重ねる恋がもどかしくって…完結と思うと寂しいですがまた新作などがありましたら飛んできます!!お疲れ様でした。いつか結婚式をユリさんが挙げれること祈っています (2021年6月15日 18時) (レス) id: 9ae6da1d4e (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - そうなんですか!楽しんでコメント読んでいただいて光栄でござりまする。(ほぼ素) (2021年6月15日 16時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユリ. | 作成日時:2021年5月6日 0時