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『ひざに?!のる!?無理無理無理無理です!!』
あまりの動揺で立ち上がってしまった。
「膝に乗るくらいでそんなに動揺してどうすんの。ほら、おいで。」
そう言いながら私の腕をぐいっと引っ張り、クルッと反転させて自らの膝の間に私を納めた。
同時に五条先生の両手は私のお腹にしっかりとまわっており、どうやら私を離す気はないらしい。
「はい、Aはゼクシィ持って。良いなって思う会場あったら折り目つけていこ。」
五条先生的にはたかが膝の上に座るくらいのスキンシップはどうってことないかもしれないが、こちらはもう心臓が暴れ回っている。
お風呂上がりでいい匂いがするし、何より密着している背中側から五条先生の体温が伝わってきて、気が気じゃない。
『別に、こんな体勢でゼクシィ読まなくてもいいじゃないですか…!』
「この方が読みやすいからいいじゃん。はい、A1ページずつ捲って。」
どうやっても私の力では抵抗できないので、渋々ページを捲った。
初めはページを捲るスピードも早かったのだが、だんだんと色んなページに興味が湧いてページを捲る速度が落ちていく。
こんな会場も良いな、こういうのもアリだな、と考えていくうちにどんどん楽しくなってしまい、最終的に随分とたくさんのページに折り目がついてしまった。
「…たくさん折り目ついたね。」
『ごめんなさい、あれもこれも良く見えてしまって…五条先生はどんな式場がいいですか?』
「さ・と・る!」
『…悟くんはどういう式場が好きですか?』
「正直、式場はどこでも良いかな。Aの好きなところで良いよ。」
悟くん、の返事を聞いて少しテンションが下がった。
…悟くんてまだ呼び慣れないな。
どこでも良いとかなんでも良いと言われると、真剣に考えてくれていないのかと勘繰ってしまう。
「でもAのウェディングドレスは一緒に選びたい。なんなら、僕が選んだやつ一着は着て欲しいな。」
悟くんの言葉で下がったテンションが急激に上がり出した。
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ユリ.(プロフ) - riyaさん» こんばんは!楽しみにお待ちいただいて、ありがとうございます(^^)実はまだ1行しか書いていないので、2話くらいかけたらパスワード外して公開しますね。もうしばらくお待ちください!! (2021年6月19日 23時) (レス) id: f91a1710c7 (このIDを非表示/違反報告)
riya(プロフ) - こんばんは。続編のパスワード教えて下さい。楽しみに待ってます (2021年6月19日 23時) (レス) id: 0599723b2d (このIDを非表示/違反報告)
ユリ.(プロフ) - あぷるさん» ありがとうございます!あぷるさんの心の支えの一部にでもなれたなら、とても光栄です!!そうなんです…切ない系の恋が大好きすぎて、何度もすれ違わせてしまいました。そして続編でも…すれ違う予定です。(笑)!優しいお言葉もありがとうございます☆ (2021年6月16日 21時) (レス) id: f91a1710c7 (このIDを非表示/違反報告)
あぷる - 完結本当におめでとうございます。最近の心の支えだったといっても過言ではないです!笑 すれ違いを重ねる恋がもどかしくって…完結と思うと寂しいですがまた新作などがありましたら飛んできます!!お疲れ様でした。いつか結婚式をユリさんが挙げれること祈っています (2021年6月15日 18時) (レス) id: 9ae6da1d4e (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - そうなんですか!楽しんでコメント読んでいただいて光栄でござりまする。(ほぼ素) (2021年6月15日 16時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユリ. | 作成日時:2021年5月6日 0時