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「ちょっと…酷くない?これ、笑うところじゃないんだけど。」
下を向いていても、声色で五条先生が明らかに拗ねているのが分かる。
私は笑いを必死にこらえて、呼吸を整えた。
『…はっきり言って重いですね。』
自分の思ったことを包み隠さずに、そのまま言った。
「エエっ?!絶対喜んでくれると思ったのに!」
結構本気で凹んだらしく、五条先生はがっくりと肩を落とした。
『でも』
私は五条先生の顔を両手で包み込んで顔を上にあげた。私の行動に驚いた五条先生と視線がかち合う。
私は五条先生のおでこに自分のおでこをくっつけながら言った。
『しょうがないので、もらってあげますよ。』
至近距離で見る五条先生は私の言葉に少しだけ驚いた反応を見せた後、目を細めて笑った。
「Aの方が一枚上手だったね。」
『…恋愛ごっこはもう勘弁してくださいね?』
私たちはおでこをくっつけ合ったままひとしきり笑った後、どちらからともなくキスをした。
触れるだけのキスをした後、五条先生はニヤリと笑いながらこう言った。
「世界で1番幸せにしてやるよ。」
その言葉に私がふっと笑ったのを見て、五条先生は私にもう一度キスをした。
今度はなかなか離れない、大人のキスだった。
離れていた時間を取り戻すように、私たちは互いの唇を求めあった。
部屋に差し込む夕日が部屋の中の全てのものを茜色に染めて、私たちを包み込んでいるようだった。
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ユリ.(プロフ) - riyaさん» こんばんは!楽しみにお待ちいただいて、ありがとうございます(^^)実はまだ1行しか書いていないので、2話くらいかけたらパスワード外して公開しますね。もうしばらくお待ちください!! (2021年6月19日 23時) (レス) id: f91a1710c7 (このIDを非表示/違反報告)
riya(プロフ) - こんばんは。続編のパスワード教えて下さい。楽しみに待ってます (2021年6月19日 23時) (レス) id: 0599723b2d (このIDを非表示/違反報告)
ユリ.(プロフ) - あぷるさん» ありがとうございます!あぷるさんの心の支えの一部にでもなれたなら、とても光栄です!!そうなんです…切ない系の恋が大好きすぎて、何度もすれ違わせてしまいました。そして続編でも…すれ違う予定です。(笑)!優しいお言葉もありがとうございます☆ (2021年6月16日 21時) (レス) id: f91a1710c7 (このIDを非表示/違反報告)
あぷる - 完結本当におめでとうございます。最近の心の支えだったといっても過言ではないです!笑 すれ違いを重ねる恋がもどかしくって…完結と思うと寂しいですがまた新作などがありましたら飛んできます!!お疲れ様でした。いつか結婚式をユリさんが挙げれること祈っています (2021年6月15日 18時) (レス) id: 9ae6da1d4e (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - そうなんですか!楽しんでコメント読んでいただいて光栄でござりまする。(ほぼ素) (2021年6月15日 16時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユリ. | 作成日時:2021年5月6日 0時