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何も言えないってなんだ？
もう会う事はないってなんだ？
私を殺してくれってなんだ？
Aはなんで逃げた？
…なんで僕はAにキスをしたんだ。
自分のことなのに、それが1番分からない。
いや、本当は分かってる。
認めたくないだけなんだ。
自分がAのことが好きだからキスをしたと言うことを。
まだAが京都校に帰って1ヶ月も経っていないのに、今日久しぶりにAを見た時に、心がどうしようもなく震えるのを感じた。
わざわざ僕との思い出の地に来て、Aが僕のことを想っていたと考えると愛しくて堪らない。
右のポケットに手を突っ込み、ポケットの中身を引っ張り出す。
あの日、Aからもらった厄除けのお守りは、何となく手放せなくていつも右のポケットに入れていた。
「あ゛ー！クッソ！」
どうしてあの時、無理矢理にでもAを追いかけなかったんだ。
あれからまたAは連絡が取れなくなった。
恐らく関西方面にいるんだろうが、正確な場所がわからない。
ふと七海が言った白いバラが折れた時の花言葉を思い出す。
自死を望む、純潔を失う。
Aは殺してくれと言った。自分じゃ死ねない何かがあるからだ。
純潔を失うとは？
誰かに穢されていくAを想像しただけで吐き気がした。
とにかく明日からAを探すことを第一優先にする。
任務なんて生徒にでも、他の術師にでも代わりに行って貰えばいい。
そう思いながら、ソファーでごろんと横になった。
目を閉じると同時に瞼の裏に浮かんだのは、今日最後に見たAだった。
＊
＊
次の日の朝、夜蛾学長との約束通り8時8分に高専について、大説教を受けた。
初めは昨日のAとの追いかけっこで通報されたことを怒っていたのに、しまいには普段の態度のことから、今日遅刻してきたことも全部まとめて怒られた。
反省文を書くように言われ、冒頭にいたる。
こんなの書いてる場合じゃない、一刻も早くAを見つけないといけないんだから、と思って名前だけ書いた反省文をクシャクシャに丸めてゴミ箱に投げ入れた。
とりあえず高専から出るかと思い立って、立ち上がった瞬間に教室のドアが開いた。
夜蛾学長が来たのかと思い、瞬時にイスに座って考えているふりをしたが、訪ねて来たのは真希を始めとした、1年ズと2年ズだった。
「悟！オマエはこんなとこで何してんだよ！何で電話に出ねぇんだよ！」
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ユリ.(プロフ) - riyaさん» こんばんは！楽しみにお待ちいただいて、ありがとうございます(^^)実はまだ1行しか書いていないので、2話くらいかけたらパスワード外して公開しますね。もうしばらくお待ちください！！ (2021年6月19日 23時) (
レス) id: f91a1710c7 (このIDを非表示/違反報告)
riya(プロフ) - こんばんは。続編のパスワード教えて下さい。楽しみに待ってます (2021年6月19日 23時) (レス) id: 0599723b2d (このIDを非表示/違反報告)
ユリ.(プロフ) - あぷるさん» ありがとうございます！あぷるさんの心の支えの一部にでもなれたなら、とても光栄です！！そうなんです…切ない系の恋が大好きすぎて、何度もすれ違わせてしまいました。そして続編でも…すれ違う予定です。（笑）！優しいお言葉もありがとうございます☆ (2021年6月16日 21時) (レス) id: f91a1710c7 (このIDを非表示/違反報告)
あぷる - 完結本当におめでとうございます。最近の心の支えだったといっても過言ではないです！笑 すれ違いを重ねる恋がもどかしくって…完結と思うと寂しいですがまた新作などがありましたら飛んできます!!お疲れ様でした。いつか結婚式をユリさんが挙げれること祈っています (2021年6月15日 18時) (レス) id: 9ae6da1d4e (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - そうなんですか!楽しんでコメント読んでいただいて光栄でござりまする。(ほぼ素) (2021年6月15日 16時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユリ． | 作成日時：2021年5月6日 0時
