1つ目のアプローチ 5 ページ10
五条先生の特別授業から2日後、いよいよ本日は恵くんとの初任務である。
前回に引き続き無駄に早起きした私は、準備万端に整えた後、朝のニュースを見ながら5分おきに時計を確認していた。
時の流れは毎日違うように感じるのは私だけだろうか。
待ち遠しければ待ち遠しいほど、時の流れはゆっくりに感じる。
まだ集合時間の50分前であるが、もうじっとしてられないので、部屋を出ることにした。
窓から見える桜の薄いピンクの花びらが、チラチラと寂しげに散っている。
花の命は短い。
その短い時間を一生懸命に生きるから、余計に花は美しく、儚く見えるのだろうか。
ならば私も花のように、今を一生懸命に生きていれば、恵くんの目に特別に映ったりしないだろうか。
今ならポエマーにでもなれそうだ、と思いながら私は待ち合わせ場所へと向かった。
私が待ち合わせ場所に着いたのは集合時間の45分前だったが、恵くんはきっちり10分前に集合場所に現れた。
やっぱり、恵くんの瞳は美しい。
ずっと見ていたいと思うくらい。
思うだけで済まなかった私は、どうやらずっと恵くんの瞳を見ていたらしい。
あまりの居心地の悪さに恵くんが「…見過ぎだろ。」と言うまで自分がずっと恵くんの瞳を見ていることに気づかなかった。
恥ずかしさに思わず、顔が赤くなっていく。
それに気がついた恵くんも、気まずそうに目を逸らしたのが分かった。
まずいまずいまずい、完全に出鼻を挫かれている。
何とか会話をしなければ、と思って頭の中から必死に会話のネタを思い出す。
何でもいいからまず口に出してしまえ、そう思って脳にパッと思いついたことをそのまま口に出した。
『恵くんはさ、どんな女の子がタイプなの？』
「…オマエ、それほぼ初対面の奴にする質問じゃないだろ。』
まだ今日会ってから5分程しか経っていないのに、本日2度目のやらかしを起こしてしまった。
自らの失態に頭を抱えながら、小さくごめん…と呟いた。
「まぁ、強いていうなら」
「その人に揺るがない人間性があれば、それ以上は何も求めねーよ。」
ぶっきらぼうに、でもちゃんと答えてくれた恵くん。
正直言って人間性とかよく分からないけど、ようは真面目だったらいいってことなのかな？
真面目になれば私にも希望があるのかな？
そこから私は真面目とは何ぞ？という話題で1人脳内会議を始めていた。
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ユリ.(プロフ) - ひなりーズさん» ジャジャジャーン！（笑）こちらにもいらっさいませ(^^)しばらく更新止まってたんですが、あっちがひと段落したのでぼちぼち書いてます♪ありがとうございます☆私もひなりーズさんの小説見つけちゃった☆またコメントしに行きますねっ！！ (2021年6月20日 15時) (
レス) id: f91a1710c7 (このIDを非表示/違反報告)
ひなりーズ - 呼ばれてないし！飛び出てもないけど！ジャジャジャジャーン！！ お久しぶりぶりです!私ですよ!私!←私私詐欺 オススメに出てきて、好きだなぁと思って作者さんの名前をみるとまさかのユリ.さんでビビりました。好きです!応援させてもらいます! (2021年6月20日 13時) (レス) id: 6820255b8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユリ． | 作成日時：2021年4月7日 9時
