【新テニスの王子様】堀尾の姉は青春学園の副生徒会長

見てられない ページ37

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｢かァーーっ！いてぇー！(なんて重い打球なんだ……)｣






ギラギラと光る目で鬼を見つめながら
肩で息をする桃に｢馬鹿な。そのイカれた手首で何が出来る。｣と、なんの感情も込めること無くその台詞を吐いた鬼。






桃は腕でラケットを抱え、ボールを歯で咥えながら
なんとかボールを打つ




が、それもまた打ち返され、桃がなんとか返すも
鬼は｢せめてこいやぁ！！｣と大声を上げ、また弾き返す





｢桃城のやつ、いつまで続けるつもりだ……。｣





神尾がそう言うと、同意するように
伊武と橘も焦り出す。






｢ラケットを握れなくては、勝ち目はない。｣





あくまでも冷静に判断する精市。





彼等がそう言っている間に、
桃は2回、3回と弾き飛ばされて行く





｢……くっ……。｣






目の前にある手摺を強く握り、まるで自分が試合で負かされて
いるかのように悔しそうな顔をするリョーマ





｢やめろ桃！これ以上続けたら取り返しのつかないことになるぞ！！｣


『そうよ……無茶よっ！』





大石や私がそう言うも、
顔や腕、足に擦り傷や切り傷、青アザが出来ても尚、また立ち上がり、ラケットを構える桃。





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