いつか見た夢を。ー ４ ー【A3!】

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その後、皆が帰ってきて
Aちゃんの様子を見て驚いていた。

その中でも一番驚いていたのは…



左『誰にやられた？』


A『………え？』


左『言え、誰にやられた？』


A『ちょちょ、ちょっと待ってください！
何で髪を切っただけでそうなるんですか！』



と一悶着があったほど皆が驚いていた。



東『左京くんの慌て様には笑っちゃったな』


左『…こいつの身に色々起こりすぎて
何かある度にそうじゃないのかと焦っただけだ。
ちっ…』


A『あはは、返す言葉もない…』


紬『で、でも似合っていますよね。ショート』


「うん！すごく似合ってる！！」


咲『でも何で急に…』


万『失恋でもしたのか？』


天『失恋！？』


A『え、いや、ちょっーー』


太『失恋で髪を切るって助監先生も乙女っすね！』


東『ふふ、でも誰に失恋したのかな？』


A『いや、だからーー』


幸『それなら…監督に失恋したんじゃないの？
よく「先輩、先輩」って言ってるから』


真『ライバルが減った…』


綴『お前、悪い顔しすぎだぞ。』


椋『あわわ、Aさんが監督に失恋…！
監督に恋をしていたけど監督は女性だし、それに監督には別に好きな人が居てAさんはそれを知って諦めて前に進もうと…うわあああ！』


真『監督に好きな人…』


A『だから違うって！！！』


「何でそうなるの！？」



私とAちゃんは焦って否定した。



A『確かに先輩の事は好きだけど
そういう好きじゃなくて尊敬の好きだから！！』


幸『そんな事、知ってるに決まってるじゃん。
何、焦ってるの？』


「幸くんもノッてたよね！？」


A『あと、髪を切ったのは
髪が長いとシャンプーとか面倒だったからです。
紅月の時は髪が長い役ばかりが回ってくるので
長くしてたけどその心配もなくなったので。

あとは…決意を形にしようと思って。』


丞『決意？』


A『はい。
私、女優の夢を諦めた訳じゃないんですが
これからは皆さんの力になれるように
誠心誠意、頑張ろうと思って。

まあ、形だけにならないように
しないとなんですけどね。』



と苦笑いをした後、Aちゃんは改めて私達を見た。



A『これからもよろしくお願いします！！』



皆の目からは温かさが溢れていた。

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