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そのあと、どんどん場面が変わっていって
内容の濃い事実を目の当たりした。
彼女が血清を打たれ成功し
見違えるほど美しい姿に変わった瞬間も
訓練を受け
あのウィンターソルジャーと同等の力を
手に入れた瞬間も
彼女が遂に名刀・菊一文字を手にし戦場へと出て
自国を有利な地位に傾けていった瞬間も
僕は1つも見逃さなかった。
自国が有利になっていくのと同時に
彼女の名は広まり、英雄と崇められていった。
そんな彼女には自分に課した掟があった。
それは【 誰の命も取らない 】こと。
相手の国の人間でも
どんなに最低な人間でも
彼女は致命傷を避けていった。
その代わり、重要な情報を手に入れると報告し
その記憶を持つ人間の記憶を消していった。
その信念は曲げずにいた。
彼女が彼に出会うまでは…
ある任務に課せられた彼女は
1人で相手の国の基地へと向かっていった。
任務は、相手の基地の中枢へと乗り込み
《シャドウ計画》の情報を盗むこと。
彼女にとっては簡単な任務のはずだった。
自国に騙されていなければ…
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作者名:mana* | 作成日時:2017年4月25日 15時