Civil War － After story － (ページ32)

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僕はもう成人していたので
１人で住んでいたこの家に帰って彼女を入れた。

初めの１年間は全然話してくれなかった。
話したとしても『うん』『いいえ』と返事ばかり…

それに家から一歩も出ずに
ずっとパソコンに向き合っていた。
今までの時代、今の時代を知るために調べていた。

そんなある日、彼女が僕の部屋に来てくれた。

コンコン…

『…入って良い？』

「え！？あ、うん！どうぞ！！」

とても珍しい事だったから驚きを隠せなかった。
彼女は僕の部屋にあるベッドに座った。

『…ずっとお礼を言ってなかったから
…１年越しでごめんなさい。
そしてありがとう…私を見つけてくれて…』

そういう彼女は照れているように見えた。
滅多にお礼とかしないタイプなんだろう。

「いや！良いんだよ！そんなことは全然！！
…逆に謝らせてほしい。
僕は勝手に君を連れ出して引き取ったことを。
ごめん…」

『ううん。その逆よ。ありがとう…
他に行くあてがなかったし…それに…
いや、感謝してるの。ありがとう…』

そう言うと彼女は他にも言いたげそうだった。

「…何かあってきたんだよね？」

『…あなたには覚悟がある？
私を匿うってことは自分にも危険が及ぶのよ。
…それでも良いの？』

「…」

『…もしその覚悟がないなら私は姿を消すし
あなたに危害を加えないようにするわ。
だから…』

「君を見つけた時から覚悟を決めてるよ。
危険が及んでも良いって。
それに…僕は超人好きだから。」

僕はそういうと笑顔を見せた。
すると彼女は初めて僕に笑顔を見せた。
少しだけだけど。綺麗な笑顔だった。