Episode 2 ページ23
《A》
『操縦、上手ね。誰から教わったの?』
そう言って話しかけてきたのは
ナターシャという女の人だ。
「…訓練されたの。1世紀くらい前に。
それに私、機械とかが好きだから
触ったことがなくても操縦出来るの。」
『おい、それよりどこに向かってる?』
次にさっき羽を背中から生やしていた男に
話しかけられた。
名前はサム・ウィルソンだったはず。
「私の家よ。」
『あんたの家!?
病院じゃないのか?』
「私の家は誰にも見つからない場所にあるし
医者もいるわ。
今もし病院に行ったら確実に捕まる。
この速さだとあと10分で着くわ。」
『ありがとう。』
スティーブという人が腕を抑えながら行った。
「お礼なら私がさせてほしい。
ありがとう。命を助けてくれて…」
『いや、あれくらい平気だ。』
「…私の家に着いたら話を聞かせて。
ウィンター・ソルジャーのこと。」
『話してくれるのか…!』
「それは…話を聞いて判断するわ。
さあ、もう少しで着くわよ。
アクア、着陸許可を取って。」
『了解。
A様、黒瀬様はもう到着されています。』
「そう、確か…彼…」
『はい、なのでお会いになられると
かなり興奮されるかと。』
「だから私、
彼らの名前を聞いた時ピンときたのね。
これでたぶん怒られないわね。
じゃあ着陸するわよ。」
そう言って機体をゆっくり着陸させた。
86人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mana* | 作成日時:2017年4月25日 15時