これは奇跡と呼ぶものか (ページ29)

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山田side

朝起きたらAちゃんをがっちりと抱きしめて寝ていた。
昨日の夜はそんなことしてなかったはずだよなと思いながら、寝ているときの自分の無意識な行動に杞憂する。

哲「・・・・Aちゃん可愛いなぁ・・・。」

今なら何でもして良いのではないかと錯覚してしまうぐらい、Aちゃんはぐっすり寝ている。

哲「キスしてもええかな？」

返事は返ってくるはずもなく、ただの独り言のようになってしまった。
こんなに近くで声を出してるのに全く起きる気配がない。

哲「起きんなら、キスしても大丈夫やろ。」

している時に起きないことを願いつつ、そっと彼女の唇にキスを落とす。
起きてしまったら大変だと思い、すぐに口を離してしまった。

哲「・・・・起きん。よかったぁ・・・・・。柔らかかったな。」

もう少しこの時間を楽しみたいと思い、寝転がったままで彼女が起きるまで待つ。

Aside

二度寝から目が覚めたら、山田さんが隣で私を見ていた。

哲「おはよう・・・。」

A「おはよう・・ございます。(笑)」

哲「なんか新婚みたいやな(笑)」

A「っ・・・・・。やめて下さいよ//。・・・・朝ご飯食べますか？作りますね？でも、あのその前にお風呂借りてもいいですか・・・？」

哲「ええよ、バスタオルとか後で置いておくから。」

A「ありがとうございます。」

恥ずかし過ぎる・・・・・。