甘くて、苦くて、幸せで【すとぷり】【短編集】

＊ ページ3

ころんside

あぁ、イライラする

何るぅとくん人の彼女と楽しそうに喋ってんの

れいもまんざらでも無さそうじゃん

容姿の整った2人はよく似合うからそれも余計にイライラを募らせる


なんか僕、放置だし

その時聞こえて来た会話

『いや、るぅとくんかっこいいなって思って』

れいは何の屈託もない笑みで微笑む

るぅとくんは顔を赤くして、言い返す

「ありがと、れいちゃんもかわいいよ」

その言葉にれいは分かりやすく慌てて照れている

そんな顔、僕にだってなかなか見せてくれないのに

そんなだったらるぅとくんのとこ行きなよ

イライラのあまりるぅとくんを睨む

すると、るぅとくんは勘付いたようで凄い勢いで帰っていった


れいは何故か寂しそうで

イライラして思わず強引に壁に押し付けて、キスをしてしまった

れいが『ふぁ、んんっ』なんてかわいい声を出して必死に抵抗する

でも、れいの小さな手で叶うわけがなくて

その声が僕の理性を壊しそうになる

息継ぎをしようと開けたれいの口に強引に舌を入れる

すると、れいはますます慌てたように抵抗した

『ふっ、んぁっ、らめぇ…』

やば、襲っちゃいそう


「はぁ… ねぇ、何でこんな事されてるか分かってる？」

『へ… わっ、分かんないよ…』

キスのせいか真っ赤な顔で涙目で僕を上目遣いで見る

ほんとにやばいんだけど


「るぅとくんとばっかり喋って、僕放置でさ？
彼氏は僕なのに」

そう言うとれいはしばらく固まった後、『かわいい…』と呟いた

え？

『嫉妬…って事？』

「かもね」

僕の返事にれいは何故か嬉しそうに笑った

『なんか、嬉しい…
ころちゃん嫉妬なんてしないと思ってたから』

「は？ いつもしてるよ」

「れい可愛いから、狙われてるんだよ
自覚して」

その言葉にれいはまた顔を真っ赤にした

『かわいくない…けど、分かった』


「はい、じゃあお詫びして？」

『へ？』

わけがわからないと言うような顔のるみ

「だーかーらー」

僕はれいの耳元に口を寄せて囁いた

「シよ？」

『なっ…///』

耳が弱いれいにはかなり効いたようだ


れいは僕の服の裾を掴むと言った

『や、優しくしてね？』

もう、無理だわ

理性なんて持たない

「無理かも」




僕はれいの服に手をかけた

浮気【さとみ】→←嫉妬 【ころん】

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