27 雪鬼とかつての少年 ページ37
手だらけ野郎の手に捕まれば、即ジ・エンド。
氷と吹雪を使って、上手いこと避けながら距離を詰める。
流石に殺し慣れてる奴を殺さないように相手するのは面倒いんだよね。
まぁ、それでも勝つのは僕だけどな。
？｢くっそ！お前なんなんだよ！｣
手だらけ野郎の手を凍らせれば、すぐに氷は塵となって消えた。
なるほど、五指で触るのが条件かぁ。
氷は消えたけど、冷えたおかげで手がかじかんで、上手く使えないみたいだ。
よっし、これで隙が増えるよぅ！
それにしても、なんつーか、この個性どっかで見た気ぃするんだよな。
それに、手だらけ野郎も僕の個性の扱い方分かってるっぽいしなぁ。
それでも僕に比べると、個性も戦術も身のこなしも、まだまだだけどな。
『冥土の土産に覚えとけ！
僕の名前は、吹雪Aだよぅ！
手だらけ野郎！！』
僕がそう宣言した途端、手だらけ野郎の攻撃が止んだ。
頭を掻きむしり、ガタガタと震え出す。
なんだ？冷やしすぎちゃったかなぁ。
？｢冥土…吹雪…！！
お前、Aかよ！？
ふざけんな！！
人間じゃないやつに勝てるわけないだろ！！
何で雪鬼が
？｢帰るぞ！黒霧！！｣
手だらけ野郎は、爆発頭とショートくんと健闘してた黒モヤを連れて消えてしまった。
いや、殺さずに撃退できたのは、良かったんだけどよぅ。
アイツ、何で僕のこと知ってたんだ？
僕が会ったことのある亡者じゃない人間は、あの子だけのはずなんだけど。
昔、ある少年は、地獄を見てさえも、救われることを望まず、恨みを晴らし、底へ堕ちる事を求めた。
15年前、突然地獄に迷い込んで来た少年。
鬼灯様が、個性持つ人間が、地獄に迷い込んだのは初めてだから。と、同じく個性を持つ僕に預けたのだ。
幽体離脱して来ただけで、まだまだ寿命は残ってたから、1週間でお別れしたんだけど、あの子と過ごした日々は、楽しかった。
僕とあの子は、共通点が多かった。
母親を殺してしまい、父親を殺した。
地獄に落ちてでも、全てを壊したかった。
あの子から言わせれば、寒いし、修行の仕方が鬼だし、死ぬかと思ったらしいけど。
もう死んでるし、僕は雪鬼だからな。
遊びながら鍛えている内に、中々強くなっていた筈だ。
ああ、あの子の個性は確か…崩壊。
手に触れた全てを、壊す個性。
僕と同じ、傷付けることしか、出来ない個性。
『ってアイツ、転弧かよぅ！？』
続く (更新停止中)
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haru(プロフ) - 雪宮暦さん» 作者です。大変お待たせしてすみません！この設定は元々考えてたんですけど、死柄木の年齢が分からなくて…！最近出たので更新してみました！ (2019年9月29日 13時) (
レス) id: 26f076513f (このIDを非表示/違反報告)
雪宮暦 - 久々の更新! まさかの死柄木弔と知り合い展開に驚きです！ (2019年9月29日 1時) (レス) id: 8bc008a5bb (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 雪宮暦さん» ありがとうございます！私は鬼灯様と春一ですかね。 (2019年4月7日 14時) (レス) id: 323e95183c (このIDを非表示/違反報告)
雪宮暦 - 鬼灯の冷徹大好きなのでこの作品気に入ってます！ 推しは春一なのでとても嬉しいです^_^ (2019年4月6日 2時) (レス) id: ce5bc7c70a (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございます！！私もある作品がキッカケになっているので、私の作品がそうなれたことがとても嬉しいです。ご期待に添える様に頑張ります。 (2019年1月11日 0時) (レス) id: 2d71db7fc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲良 x他1人 | 作成日時：2018年9月4日 22時
