1 雪鬼と物語の始まり ページ2
鬼灯様が僕に用なんて珍しいなぁ。
八大地獄との間の門に立つと、僕は自分の周りに小さな吹雪を出現させた。
八大は今秋ぐらいだ。
防熱しなかったら死んでしまう。
僕は個性が発動してからの人間と鬼火のMIXで、吹雪という個性を使える。
八寒地獄にいる間に鍛えられたらしくて、今では吹雪に収まんないから、大紅蓮地獄と勝手に春兄が命名した。
そんなわけで、快適に閻魔殿まで辿り着き、鬼灯様の部屋に通された。
鬼灯side
鬼｢Aさん、来ましたか。
個性の出現により地獄が機能しない所がありまして、現世でヒーローとなり、個性の視察をして欲しいんです｣
私はそう言って目の前にいるAさんを見る。
よりもよってこの子に頼まなければならないとは…。
獄卒の中で個性持ちはAさんだけで、見た目も15歳程度。
雪鬼No.2の実力で、やられることも無いだろう。
ここまで良い条件が揃ってるのに私が渋る理由は、Aさんが、あの春一さんの義弟だからです。
当初は常識人だったであろうAさんは、春一さんに順調に毒され、それなりに自由人になって来ています。
暑がりの春一さんと共に生活、また個性もあり、極度の暑がり。寧ろ極寒愛好家？
そして…Aさんには逆鱗があるのです。
女顔で男にしてはかなり長い髪の癖して、女に間違えられた瞬間、凄まじい怒りと共に辺りを八寒地獄化させてしまうのです。
溶かす方法を持ってない上、その時の記憶が無いという、厄介過ぎる逆鱗。
正直、断ってほしかったのですが。
『現世行っていいの！？やったよぅ！』
僕の喜びに合わせて、雪がくるくると舞う。
現世かぁ、一度行ってみたかったんだ。
何故かため息をついた鬼灯様に連れられて、第1会議室に入る。
そこには、学ランってやつと、生徒手帳になんか色んな書類が用意されていた。
鬼｢貴方にはこれから時雨中学に通ってもらいます。
雪国ですし、冬になるので個性はあまり使わないでください。
そして高校は、雄英に行く事。
いいですね…？｣
うぉ、オーラがドス黒い。
ゆーえーって確か1番人気の高校の筈。
個性の観察なら絶対ヒーロー科だし、実技はどうにかなっても筆記は無理が…。
鬼｢私が何とかさせますよ？｣
これ、受験地獄確定コースだよぅ。
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haru(プロフ) - 雪宮暦さん» 作者です。大変お待たせしてすみません！この設定は元々考えてたんですけど、死柄木の年齢が分からなくて…！最近出たので更新してみました！ (2019年9月29日 13時) (
レス) id: 26f076513f (このIDを非表示/違反報告)
雪宮暦 - 久々の更新! まさかの死柄木弔と知り合い展開に驚きです！ (2019年9月29日 1時) (レス) id: 8bc008a5bb (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 雪宮暦さん» ありがとうございます！私は鬼灯様と春一ですかね。 (2019年4月7日 14時) (レス) id: 323e95183c (このIDを非表示/違反報告)
雪宮暦 - 鬼灯の冷徹大好きなのでこの作品気に入ってます！ 推しは春一なのでとても嬉しいです^_^ (2019年4月6日 2時) (レス) id: ce5bc7c70a (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございます！！私もある作品がキッカケになっているので、私の作品がそうなれたことがとても嬉しいです。ご期待に添える様に頑張ります。 (2019年1月11日 0時) (レス) id: 2d71db7fc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲良 x他1人 | 作成日時：2018年9月4日 22時
