この想いが届くとき (ページ10)

今日:15 hit、昨日:0 hit、合計:27,177 hit

第10話ページ10

保奈美｢アゲハはあんたをかばって死んだんじゃない。｣

違うんです。保奈美さん。
あの人は私をかばって死んだんだ。

あの人は

アゲハ｢おい！茉那果逃げろ！はやく！｣

そう言って私を庇った。
九龍に囲まれた私をかばって代わりに

茉那果｢アゲハさん！｣

アゲハ｢保奈美に顔向けできねぇだろっ！早く逃げr｣

パンッパンッパンッ

振り返った時には地面に伏せるアゲハさんとそれを遠くから見る黒崎の姿だった

茉那果｢アゲハさん！｣

私が駆け寄ると同時に姿を消した九龍グループのヤツらをよそに私は何度も冷たくなるアゲハさんをただただ揺さぶることしか出来なかった

保奈美｢あいつは私との約束のために死んだんだ。｣

保奈美｢だから、1人でノコノコ乗り込むような真似するんじゃねぇよ。｣

そう言ってタバコを灰皿に捨てた

保奈美｢ってわけだからコブラ。悪いけど少し力貸してくれるよね？｣

コブラ｢あぁ…｣

茉那果｢保奈美さん、何するつもり…｣

保奈美｢茉那果。あんたは蜜葉に連絡して。これは女の戦いだからね｣