この想いが届くとき (ページ9)

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第9話ページ9

保奈美Side

6年前

アゲハ、その人の名は花宮鈴蘭
金髪で、冷たそうな見た目とは裏腹に愛らしく、よく笑う少女だった

当時17歳だった私とアゲハはお互い所属するチームは違うものの、腹を割って話せる友人だった

それから3年

お互い20歳になり、私は白蓮、アゲハは黒蝶の頭だった。

それから白蓮と黒蝶はお互いに協定を結んだ。いつでも助け合えるように。

でも、それから1年。私は九龍グループの一つである黒崎にあることで目をつけられ、白蓮を守るべく頭の座を茉那果に渡し、姿を消した

保奈美｢ごめん、アゲハ。茉那果はまだ15だ。喧嘩の腕は立つって言ってもまだ若い。なんかあったら助けてあげて｣

アゲハ｢何言ってんのよ、白蓮のスミレって呼ばれてた女が、弱気になっちゃってさ。まかせな、あんたの可愛い妹は私が引き受けたから。｣

そんの何ら昔と変わらない愛らしい笑顔を見たのはそれが最後だった

それから数ヶ月

私の耳に入ったのは、アゲハの死だった。
公にはなっていないのはもみ消されたからだろう。それから黒蝶は姿を消した。

保奈美｢だから、あんたのせいじゃないのよ。茉那果。アゲハが鈴蘭が死んだのはあんたのせいじゃないよ｣

鈴蘭が死んだのは黒崎のせいだとすぐに分かった。

アゲハ｢もしもし、保奈美？あんたとの約束守らないかもしれない。｣

そう言ってすぐ切れた電話が

彼女の最後の言葉だった