この想いが届くとき (ページ8)

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第8話ページ8

蘭子が去ってからとりあえず待ち合わせをしていた一斗缶へ向かう

だが、そこにはまだ待ち合わせしている相手は来ていなかった。
いつもはカウンターに座るものの私は奥の席へと足を進め、ただただ出されたココアを見つめるだけだった

ナオミ｢茉那果、なんかあったのか？｣
ヤマト｢さぁな、白蓮の事なんじゃねぇの｣

美咲に何かあったかもしれない。
もうこの世にはいないかもしれない。そう考えるだけで手先が冷たくなり体の力は思うように入ってくれないのはわかる。

そこへ

カランカラン

ドアのベルの音とは裏腹に荒々しく開けられたドアに一同が目を向ける

純子｢おい、ナオミ！手当頼む｣

そこにはボロボロの押上と芝を支えた純子が来た

コブラ｢おい、何があった｣

混乱する純子に変わって、芝と押上が淡々と語り始めた。

押上｢黒蝶のヤツらだよ、｣

芝｢茉那果が山王に出入りしてるって聞いて、襲ってきやがったんだ｣

押上｢そん時はあたしと芝しかいなくてほかのメンバーは無事だけど純子さんが来てくれなかったら、、｣

茉那果｢そんな、なんであたしのこと呼びに来なかったんだよ！｣

押上｢来れるわけねぇだろ！仲間を売れって言うのかよ！｣

そう押上が怒鳴りつけた時

保奈美｢おい！茉那果いるか！｣

茉那果｢保奈美、さん…｣

保奈美さんは私を見るなり胸ぐらを掴んできた

ダン｢姐さん！｣

保奈美｢茉那果。お前、何したかわかってんのか｣

わかってるに決まってる。
私が早く対処しなかったから、苺美瑠狂まで襲われて

保奈美｢なんで言わなかった｣

茉那果｢え｣

保奈美｢今回の黒蝶の件はお前だけの事じゃねぇだろ。なんで言わなかった｣

茉那果｢でも、でも、アゲハさんは私のせいで！｣

すると保奈美さんは私の胸ぐらから手を離し、タバコに火をつけた

保奈美｢あんたのせいじゃないよ。アゲハはあんたのせいで死んだんじゃない｣