この想いが届くとき (ページ7)

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第7話ページ7

茉那果｢なんだよ…これ｣

昔当たり前のように通っていたそこは荒らされたなんてレベルではすまないほど殺伐としてそこで何があったのかなんて容易に想像出来た。

？？｢あっれー？茉那果チャンじゃないですかー？｣

おちゃらけたでもどこか殺意を含んだ声に振り向く

茉那果｢蘭子…｣

彼女は昔と何ら変わらぬ金髪姿だったがその姿は昔の愛らしいものではなかった

蘭子｢なぁーに？ノコノコ昔のおうちに帰ってきたの？あんたはみんな捨てて白蓮辞めたんだからもう戻ってくる場所なんかないんじゃないの？｣

茉那果｢うるせぇよ。それより美咲たちに何した｣

蘭子｢なにって…ねぇ？｣

美咲たちは無事では済まないかもしれない。そう頭にはあるものの頭の中ではこいつをボコボコにしようと思うものの、体が付いてきてはくれなかった。

蘭子｢次はぁー、タケシくんかなぁ～。｣

茉那果｢な、｣

蘭子｢なんでってぇ…、あんたが私の大事なもん奪ったんだから私もあんたの大事なもん全部奪うに決まってるじゃない。等価交換だよ。｣

すると彼女は私に背を向け歩き出した

蘭子｢そうだなぁ…あんたが死んでくれるって言うならSWORDの坊やたちにも手出さないけど、どうする？｣

茉那果｢ばか、何言って…｣

蘭子｢さぁ、どうなるんだろうね？まぁあんたは必ず自分の命を捨てる選択をすると思うけど。黒蝶のたまり場で待ってるね。ばーい！｣

彼女はそれだけ言うとバイクにまたがり私の前から姿を消した。