この想いが届くとき (ページ5)

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第5話ページ5

莉音｢なんやったかな。たしか、黒蝶の先代総長のアゲハ。あの妹の蘭子っちゅー女が白蓮目の敵にしてたらしいんですけど、美咲から相談の連絡来たんです｣

茉那果｢美咲、なんて？｣

莉音｢黒蝶が白蓮の下に手出したって。それも、女として生きていけないんじゃないかって言うくらいの傷付けられたやつもいるらしくて…。美咲も責任感の強いタイプやから、でもこのタイミングでそこのふたつが争ったら茉那果さんたちにも話行ってしまうやろうから、話し合いだけでケジメつけてくる。って｣

茉那果｢それから連絡は？｣

莉音｢うちもしたんですけど誰も連絡取れなくて…｣

やはり。
白蓮の誰とも連絡がつかないことに黒蝶が関わってる。

蜜葉｢ってことは…その蘭子ってやつの居場所を見つけないと行けないってわけね。｣

茉那果｢莉音。ありがとう。あんたは今回の件は大人しくしてて。｣

莉音｢でも…！｣

茉那果｢アイスにバレたら大変なことになる。だから、私らに任せて。｣

そう言うと私は電話を切りことの次第を黙って聞いていた雨宮兄弟に向き直った。

茉那果｢今回の件、タダじゃすまないかもしれない。蜜葉が心配かもしれない。でも、私たちの問題だから手は出さないでほしい。｣

そう頭を下げると

広斗｢蜜葉は殺られるようなたまじゃねーよ。｣

雅貴｢そんなくらい顔しないで！いつでも相談してくれていいんだよ！｣

でも私は心に決めていた。
蜜葉はもう連れていかない。

彼女の額の傷にそう誓った。