この想いが届くとき (ページ11)

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第11話ページ11

美咲Side

蘭子｢ったく。茉那果ちゃん来ないねぇー。ねぇ、美咲ちゃん？｣

美咲｢てめぇ。アゲハのことは茉那果さんが悪いわけじゃねぇ。分かってんだろ｣

その言葉を何度繰り返したかわからない。
数週間前。こいつらに捕まってからずっとこの部屋で縛り上げられてこの会話を何度もした。
暴力の中意識が飛びそうなのを何度も手繰り寄せて。

蘭子｢だから、なに？だとしてもあいつをかばって死んだんだ。死んでもらわないと。｣

他のみんなはどうなったのか分からない。
誰も"まだ"殺してはいないそう言っていたこいつの言葉を信じる以外に何も無いのだ

｢蘭子さん。SWORDのヤツらがどんどん集まってきてます。｣

蘭子｢は？なんで坊ちゃんたちがここに来るんだよ｣

するとそこにまた別のやつ

｢蘭子さん！き、来ました！白蓮の茉那果、蜜葉、保奈美、莉音です！｣

蘭子｢あっれ？私一人でこいって行ったんだけどぉ。おっかしぃね笑｣

そう言いながら不気味に笑い始める蘭子はとてもあの茉那果さんと仲のいい少女とは見えなかった。

蘭子｢あーあっ。でも、私が殺したいのは茉那果ちゃんだぁーけ！他はあの中には入れないようにしないと｣

そう言いながら私を引っ張りあげる

蘭子｢エサ役ありがとう。もう少しエサ役してね｣

その笑顔は愛らしさなんかどこにも含んでいなかった