第5話 ページ6
愛叶side
なぜだ、なぜこうなった。
雅貴「愛叶ちゃんって言うのか!可愛いね!」
先程自己紹介頂いたこのご兄弟、兄の雨宮雅貴さんと弟の雨宮広斗さん。
広斗「雅貴、そいつ嫌がってんだろ」
愛叶「あ、あははは…」
雅貴「俺と付き合う?え、彼氏いたりする?」
愛叶「いやいませんけど…」
雅貴「じゃあ愛叶ちゃんは俺の部屋で寝よう!?」
愛叶「ひっ」
広斗「おい、嫌がられてんぞやめとけ。ほらよ」
雅貴「広斗!俺、お兄ちゃん!!」
愛叶「あ、ありがとう…ございます」
私は広斗さんがさらりと渡してくれたアイスを受け取る。
広斗「お前は、あっちの部屋で寝ろ。好きに使っていい。」
愛叶「え、でも…」
広斗「俺は雅貴じゃねぇから別に見られて困るもんは部屋に置いてねぇし、いいよ使って」
愛叶「でも…。私がおじゃましちゃったのが悪いから、私ここで寝ます!!」
雅貴「いや、愛叶ちゃんは俺とベッドで」
広斗「話の腰、おってんじゃねーよ。お前はその辺の女でも捕まえとけ」
雅貴「ひどっ!!」
愛叶「…でも」
広斗「気にすんな。もう一個部屋空いてるからそっち片付けるまでだから。」
愛叶「ありがとう。」
お礼をいえば、少しでかいかもしれないけどと自分のスウェットとタオルを私に渡して、くれた2人にお礼を言い、シャワーを借りることにした。
愛叶「お風呂ありがとうございました…」
雅貴「お、おかえり!」
広斗「おう」
愛叶「あ、あの、なんで私のこと助けてくれるんですか?」
雅貴「ん?」
愛叶「だって、見ず知らずの人のことここまでできるなんて…」
雅貴「それは愛叶ちゃんが可愛いからに決まってんじゃん!」
愛叶「へ?」
雅貴「うそうそ!あ、可愛いのは本当なんだけど、此の前愛叶ちゃんのこと追ってたやつらね、ちょーっと悪いやつでさ、この辺で目つけられると良くないのよ。なのに女の子一人だと危ないじゃない?でも、愛叶ちゃんは何か探ってる感じのわけアリ美少女!って感じだしさ、俺たちもちょっと調べることあったし、だからたすけたの」
愛叶「えっと…つまり」
広斗「兄貴のこと探してんだよ。俺たち。」
愛叶「お兄さん…?」
広斗「俺は、孤独がどんなものかわかる。お前の気持ちは計り知れねぇかもしれないけど。お前を追いかけてたのは九龍グループだ。そいつらからお前一人が逃げ回ってるって知ってて放っておけるかよ」
雅貴「つまり、広斗は愛叶がどうしても放っておけなかった。それだけの理由だよ」
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クロ - 気になる終わり方をしているので凄く気になるんですよねー (2019年10月27日 8時) (レス) id: 92986f90db (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 1つの小説どれか完結まで書いて欲しいですね!どれも中途半端だと思います! (2019年10月26日 6時) (レス) id: 92986f90db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:繭 | 作成日時:2019年10月13日 3時