第15話 ページ16
??｢1度愛した男に噛み付く女は、意味が無い。｣
私の中で何かが繋がった。
姉は一時期とても女らしくなった。
私はただ、お店が上手くいってるんだと思っていた。しかし、ある日を境に今度は涙を流すようになった。次は脅え始めた。
愛叶｢お前が…やったのか…??｣
??｢なんですか？｣
愛叶｢てめぇが姉貴をやったのかって聞いてんだよ！｣
??｢いーえ？諦めが悪い子ですね。あの女は発作で死んだ。そういうシナリオです｣
何がシナリオだ。少なくともこいつがお姉ちゃんの死にかかわってることは確かだ。
私がそいつにつかみかかろうとすると、黒い男たちがどこからかわやわやと出てきた。
愛叶｢おい、どけよ｣
｢きゃははははは！威勢のいい女は値が上がるんだよ、傷つけたくねぇから大人しくしとけ！｣
男たちに蹴りを入れながら、私は目の前の謎の男に向かっていく。
広斗｢愛叶！っくそどけ！｣
広斗の声が聞こえたが、それどころじゃない。
中学の時ぶりだ。こんな喧嘩。
しかし、私が一瞬目を離した隙に、男は目の前にはいなかった。
その代わり、外国人のような見た目の男が私の方をちらりと見ていた。
自分に降り掛かってくる男どもの拳を交わしながら、後方を確認する。
すると先程の男が、RUDEBOYSのリーダーのことを切りつけていた。
愛叶｢てめっ…｣
私が駆けつけようとすると、広斗はその男に殴り掛かる。しかし、その間に外国人の男が広斗を殴り付けた。
愛叶｢広斗！！｣
??｢噂ほどにもねぇな。｣
広斗｢面白いなお前ぇ。｣
そこに、RUDEBOYSのメンバーがリーダーであるスモーキーさんを抱え、その場を去ろうとしていた。
愛叶｢てめぇ、絶対ぇ許さねぇ。姉貴に何したんだよ！場合によってはただじゃ済まさねぇぞ！｣
広斗に殴りかかった後ろで顎をがくがくと鳴らす男につかみかかろうとする。
広斗｢愛叶、帰るぞ｣
愛叶｢でも、この男姉貴のことなんか知ってんだよ！｣
広斗｢落ち着け、1回引くぞ｣
広斗がつかみかかろうとする私を後ろから抑える。
愛叶｢広斗！離せよ！私が！こいつをぶちのめしてやる！｣
広斗｢愛叶！｣
愛叶｢お願い！離して！！お、ねがい、お姉ちゃんのこと…やっと、掴めそうなの…｣
言っていて涙が止まらなくなった。
広斗は奴らがRUDEBOYSを追いかけているうちに、力が抜けた私をバイクに乗せた。
広斗｢お前の顔覚えたかんな｣
それだけ言うと、広斗は私が力なく回した手に手を添えてバイクを走らせた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 197人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
クロ - 気になる終わり方をしているので凄く気になるんですよねー (2019年10月27日 8時) (
レス) id: 92986f90db (このIDを非表示/違反報告)
クロ - １つの小説どれか完結まで書いて欲しいですね！どれも中途半端だと思います！ (2019年10月26日 6時) (レス) id: 92986f90db (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：繭 | 作成日時：2019年10月13日 3時
